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佐井花烏月(さいかうづき)
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性別:
女性
職業:
一応漫画家?
趣味:
漫画を描く事
自己紹介:
佐井花烏月(さいかうづき)ともうします。
ここのブログでは
イラスト付童話や小説を制作していこうと思ってます。
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2011/06/14 (Tue)
すずにひもシリーズ
「痛い!腕はなしなさいってばっ!!」
ばぁしっと空手三段のチョップを手首に食らった。
「うっ!う~~…ご…ごめんなさい……」
すずさんを引っ張って、しばらく走った。
すずさんが僕の掴んでる手にチョップを食らわさなかったら、そのままどこへ行くとも知れず、逃避行していただろう。
辺りは、駅の商店街から離れ、間隔をあけた外灯だけが明るい橋の上だった。
そのうちの一本が頭上に光りを降らせている。
「あんた、なんでバーにいたのよ!それに、何その格好!?」
そうだ、女装したまま出てきちゃったんだ。
「あら、私~どうしてこんなところに?カイトじゃ……ないわよカイコよ!」
動揺の余り最後の悪足掻きでオカマのふりをする。
「頭にチョップほしいの?」
すずさんは僕のこと思いっきり睨んだまま言う。本気だった。
「ご、ごめんなさい……」
僕は目を合わせることはできず、すずさんに対して謝る言葉しか出てこない…
伏せていた目をすずさんの視線に真摯に合わせ、
「だけど、これだけは言わせて、本当にぼくはすずさんが好き…。
けして不純な思いでしたことじゃない」
ごめんと謝って起きながら、反省してるような言葉じゃないなと自分でも思った。
そんな自分はもう、すずさんとは暮せないだろう。
つらいけど、もうすずさんと会わない方がいいのかもしれない…
背を向けて僕はそのまま逃げ出そうとした。
その後ろから叫ぶようにすずさんの声が僕を引き止めた。
「また逃げるつもり!?あんたに居場所はないんでしょ?」
「し、真一郎さんの所……」
すずさんは僕にスタスタと近づいて、思いっきりチョップをした。
とっても痛くて、座り込み頭を押さえた。
「真一郎さんには謝って住ませてもらえて、私のところには住ませてもらえない思ってるの?」
すずさんは仁王立ちで腰に手を当てて怒った風に僕を睨んでそう言った。
「え?それって……」
僕はおずおずとすずさんのほうを見る。
「いいわよ、
また一緒に住もう……家に帰ってカイトの作った御飯が食べたいもん。
真一郎さんにあんたを渡すのもったいない…」
すすさんは手を差しのべ、顔を赤くして言葉を続ける。
「あんたは私の……ヒモなんだから……ね?」
すずさんの方から僕の手をとって立たせてくれた。
ヒモ?奴隷じゃなくって?
それって、もしかして……
「それって……こっ…恋人ってことでいいの?」
困惑と期待を込めた顔ですずさんを見つめる。
すずさんは何も言わなかった。ただ顔を真っ赤にして微笑んでいる。
恥ずかしがりやだから、それ以上を言うのは恥ずかしいのだろう。
差し伸べられた手をぎゅっと強く握ってくれたことが返事なのだ。
僕はとても幸せで涙が止まらなかった。
ばぁしっと空手三段のチョップを手首に食らった。
「うっ!う~~…ご…ごめんなさい……」
すずさんを引っ張って、しばらく走った。
すずさんが僕の掴んでる手にチョップを食らわさなかったら、そのままどこへ行くとも知れず、逃避行していただろう。
辺りは、駅の商店街から離れ、間隔をあけた外灯だけが明るい橋の上だった。
そのうちの一本が頭上に光りを降らせている。
「あんた、なんでバーにいたのよ!それに、何その格好!?」
そうだ、女装したまま出てきちゃったんだ。
「あら、私~どうしてこんなところに?カイトじゃ……ないわよカイコよ!」
動揺の余り最後の悪足掻きでオカマのふりをする。
「頭にチョップほしいの?」
すずさんは僕のこと思いっきり睨んだまま言う。本気だった。
「ご、ごめんなさい……」
僕は目を合わせることはできず、すずさんに対して謝る言葉しか出てこない…
「ごめんなさいは、もういいわ。それより、どうして、バーにいたのよ?」
一昨日すずさんの家をでて行ったからの後のことをすべて告白した。
「ふ~ん……
で、私への誤解は解けた?」
「うん…べつにホストと付き合ってなかったんだね……
嫉妬してあんなことして、本当にごめんなさい!!」
頭を下げて謝った。
本当に謝ることしかできなかった。
とにかく、すずさんには謝りたい。
謝って済む問題じゃないかも知れないけど、そのままよりは良かったから…
「でも…もう……すずさんと暮らせないよね……?」
「約束やぶったしね……」
容赦なく怒ってる口調ですずさんは顔をそむけて僕の方を見ない。
「そんなことする子じゃないって思ってたのに……」
怒っていて当たり前だ。
無理矢理キスして…それ以上の事もしていたかも知れないのだ。
一昨日すずさんの家をでて行ったからの後のことをすべて告白した。
「ふ~ん……
で、私への誤解は解けた?」
「うん…べつにホストと付き合ってなかったんだね……
嫉妬してあんなことして、本当にごめんなさい!!」
頭を下げて謝った。
本当に謝ることしかできなかった。
とにかく、すずさんには謝りたい。
謝って済む問題じゃないかも知れないけど、そのままよりは良かったから…
「でも…もう……すずさんと暮らせないよね……?」
「約束やぶったしね……」
容赦なく怒ってる口調ですずさんは顔をそむけて僕の方を見ない。
「そんなことする子じゃないって思ってたのに……」
怒っていて当たり前だ。
無理矢理キスして…それ以上の事もしていたかも知れないのだ。
伏せていた目をすずさんの視線に真摯に合わせ、
「だけど、これだけは言わせて、本当にぼくはすずさんが好き…。
けして不純な思いでしたことじゃない」
ごめんと謝って起きながら、反省してるような言葉じゃないなと自分でも思った。
そんな自分はもう、すずさんとは暮せないだろう。
つらいけど、もうすずさんと会わない方がいいのかもしれない…
背を向けて僕はそのまま逃げ出そうとした。
その後ろから叫ぶようにすずさんの声が僕を引き止めた。
「また逃げるつもり!?あんたに居場所はないんでしょ?」
「し、真一郎さんの所……」
すずさんは僕にスタスタと近づいて、思いっきりチョップをした。
とっても痛くて、座り込み頭を押さえた。
「真一郎さんには謝って住ませてもらえて、私のところには住ませてもらえない思ってるの?」
すずさんは仁王立ちで腰に手を当てて怒った風に僕を睨んでそう言った。
「え?それって……」
僕はおずおずとすずさんのほうを見る。
「いいわよ、
また一緒に住もう……家に帰ってカイトの作った御飯が食べたいもん。
真一郎さんにあんたを渡すのもったいない…」
すすさんは手を差しのべ、顔を赤くして言葉を続ける。
「あんたは私の……ヒモなんだから……ね?」
すずさんの方から僕の手をとって立たせてくれた。
ヒモ?奴隷じゃなくって?
それって、もしかして……
「それって……こっ…恋人ってことでいいの?」
困惑と期待を込めた顔ですずさんを見つめる。
すずさんは何も言わなかった。ただ顔を真っ赤にして微笑んでいる。
恥ずかしがりやだから、それ以上を言うのは恥ずかしいのだろう。
差し伸べられた手をぎゅっと強く握ってくれたことが返事なのだ。
僕はとても幸せで涙が止まらなかった。
「男の子なんだから、泣かないのって……今は女の子?」
「ううん!男の子っ!!」
ついムキになって反論してしまった。
「そのカッコで言われても説得力なーい~ってあははははは!本当に面白いよカイトって」
すずさんは大声で笑い出した。
僕もおかしくて何より嬉しくて一緒に笑った。
そして握ったこの手を僕は愛しく握り返した。
僕は奴隷からヒモという立場を手に入れた。
手を握りながらの幸せな帰り道の途中、すずさんは僕に言った。
「あんたってさ~」
「なに?」
「ヒモっていうよりかストーカーよね……」
「え!?」
おわり
「ううん!男の子っ!!」
ついムキになって反論してしまった。
「そのカッコで言われても説得力なーい~ってあははははは!本当に面白いよカイトって」
すずさんは大声で笑い出した。
僕もおかしくて何より嬉しくて一緒に笑った。
そして握ったこの手を僕は愛しく握り返した。
僕は奴隷からヒモという立場を手に入れた。
手を握りながらの幸せな帰り道の途中、すずさんは僕に言った。
「あんたってさ~」
「なに?」
「ヒモっていうよりかストーカーよね……」
「え!?」
おわり
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