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佐井花烏月(さいかうづき)
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性別:
女性
職業:
一応漫画家?
趣味:
漫画を描く事
自己紹介:
佐井花烏月(さいかうづき)ともうします。
ここのブログでは
イラスト付童話や小説を制作していこうと思ってます。
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2012/11/09 (Fri)
オリジナル童話
空は一枚の羽を降らせた。
ふわふわと羽が落ちくてくるのを、待って両手を水を汲むようにくっつけて羽を受け取った。
羽の大きさは受け取った時の手の幅と同じ大きさで、真っ白に輝いていた。
興味半分で受け取った羽だが使い道がない。
彼女の髪飾りにと思ったが、一枚の羽じゃ見栄えが悪い。
大きすぎるし、飾り気はない。
羽に飾りをつければブローチになるかもと、家の中を探したが、良い物が無いどころか散らかっていて埃が積もり汚れている。
ふと、その羽を使って、埃を掃いてみた。
すると、ひと掃きで積っていた埃が綺麗に無くなり新品みたいに輝いている。
しかも羽は埃で汚れず真っ白のままだった。
これは……!
と思い、他の埃が積もっているもの、汚れているものを羽で掃いてみた。
すると、またまた新品同様に綺麗になった。
これは……
魔法の羽だ!
この素晴らしさを皆に見せびらかすと同時に、これを商売にしようと思った。
掃除屋の商売は繁昌した。
大切な貴重品をきれいにしたいという人や、企業のゴミを綺麗にし、再利用品にも使える。
次第に金持ちになったが、毎日、人の埃を掃除するのが面倒になった。
だから一緒に暮らしている彼女にやらせることにした。
彼女はとても掃除好きで率先して埃をとり綺麗にしていく。
俺は社長なので命令をする。
大きい品の端っこに、まだ残っている埃を彼女が行動する前に口出したりする。
彼女は俺の言うことを聞くが、その度ジトっと睨まれる。
なんで睨まれなくてはいけないのか分からない。
社長の言う事を聞くのが陶然だろう。
ある日彼女は言った。
「あなたの埃を掃除してあげましょうか?」
暗い笑みを俺にむける
「俺の部屋は埃一つない。
とても綺麗だ、必要ないだろう」
「いえ……
私の目の前に降り積もった埃いるの…
お金という欲の埃を被り埋もれてしまったあなた自身よっ!」
「?」
意味が分からない。
なので訝しむが、彼女はさっと羽を振り上げて俺の頭を羽が掠めた。
すると俺の体は光だした。
見る間に昔の羽を手に入れる前の俺になる。
服装も髪も貧乏臭い。
人を見下すような荒んだ感情が消えた。
あの頃の…空の青さに目を細め眺めていた、のんびりとした自分に戻った。
彼女は暗い笑みではなく、天使の様に微笑んでくれた。
それだけで幸せな気持ちになることが出来た。
そして今まで汚れる事なく真っ白だった羽が、真っ黒になり埃が散るように消え去った……
ふわふわと羽が落ちくてくるのを、待って両手を水を汲むようにくっつけて羽を受け取った。
羽の大きさは受け取った時の手の幅と同じ大きさで、真っ白に輝いていた。
興味半分で受け取った羽だが使い道がない。
彼女の髪飾りにと思ったが、一枚の羽じゃ見栄えが悪い。
大きすぎるし、飾り気はない。
羽に飾りをつければブローチになるかもと、家の中を探したが、良い物が無いどころか散らかっていて埃が積もり汚れている。
ふと、その羽を使って、埃を掃いてみた。
すると、ひと掃きで積っていた埃が綺麗に無くなり新品みたいに輝いている。
しかも羽は埃で汚れず真っ白のままだった。
これは……!
と思い、他の埃が積もっているもの、汚れているものを羽で掃いてみた。
すると、またまた新品同様に綺麗になった。
これは……
魔法の羽だ!
この素晴らしさを皆に見せびらかすと同時に、これを商売にしようと思った。
掃除屋の商売は繁昌した。
大切な貴重品をきれいにしたいという人や、企業のゴミを綺麗にし、再利用品にも使える。
次第に金持ちになったが、毎日、人の埃を掃除するのが面倒になった。
だから一緒に暮らしている彼女にやらせることにした。
彼女はとても掃除好きで率先して埃をとり綺麗にしていく。
俺は社長なので命令をする。
大きい品の端っこに、まだ残っている埃を彼女が行動する前に口出したりする。
彼女は俺の言うことを聞くが、その度ジトっと睨まれる。
なんで睨まれなくてはいけないのか分からない。
社長の言う事を聞くのが陶然だろう。
ある日彼女は言った。
「あなたの埃を掃除してあげましょうか?」
暗い笑みを俺にむける
「俺の部屋は埃一つない。
とても綺麗だ、必要ないだろう」
「いえ……
私の目の前に降り積もった埃いるの…
お金という欲の埃を被り埋もれてしまったあなた自身よっ!」
「?」
意味が分からない。
なので訝しむが、彼女はさっと羽を振り上げて俺の頭を羽が掠めた。
すると俺の体は光だした。
見る間に昔の羽を手に入れる前の俺になる。
服装も髪も貧乏臭い。
人を見下すような荒んだ感情が消えた。
あの頃の…空の青さに目を細め眺めていた、のんびりとした自分に戻った。
彼女は暗い笑みではなく、天使の様に微笑んでくれた。
それだけで幸せな気持ちになることが出来た。
そして今まで汚れる事なく真っ白だった羽が、真っ黒になり埃が散るように消え去った……
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2012/11/09 (Fri)
オリジナル童話
幸せの青い鳥
青い鳥を手にした者は幸せを手に入れることができるという……
「旅に出るだぁ?」
アルの突然の告白にファイは呆れるように、おうむ返しに聞き返した。
「ああ! 幸せの青い鳥探しの旅だ!」
目を輝かせ拳を空にあげて、やる気満々ということが良く分かる。
「そんなのは単なる伝説。昔話だ。それを目の当たりにしてどうするん
だよ。幸せの鳥なんか存在するわけないじゃんか」
「いや、存在する! その鳥を手に入れれば絶対に幸せになれるんだ!」
そして誰よりも幸せに成るんだと、力説するアルをファイは白い目で見、溜め息をつく。
「確かに、この村に生まれて土地を耕し生活を繋ぐ事だけに縛られて細々と暮らすなんてつまんないし、幸せだと思わないけど……青い鳥なんか手に入れるより、都で成功した方が確実じゃないか?」
「夢がないな~お前は!幸せの青い鳥は魔法でパパッとお金持ちとか、いろんな望みを叶えてくれるんだぞ!」
もう十六歳だというのに小さい子供みたいに根拠のない力説をするアルに、呆れと怒りをファイは感じる。
「ばーか。そんな軽い理由だけで旅に出ようっていうのか? もし、見つけたとして魔法の力なんかなかったら、人生棒にふるようなものじゃねぇか!そしたらふつーの人生、今与えられている仕事をして一生過ごした方が幸せだと思うぜっ」
ファイは桑を振りかざし土を耕し、自分に与えられた畑仕事の続きをわざとらしく見せびらかしてみせる。
「ほんっとに現実主義者の夢のない、つまらない奴だなお前は!」
アルは子供のように地団駄を踏んで憤慨したと思うと、急に肩を落とし、地面を見つめ本心を呟くように口にした。
「それにオレは一般的な幸せなんてそれこそ幻想だと思う…そんなの幸せだとも思えない。
みんなが幸せだと言うが、つかの間でいつ消えるか分からないモノだ……目に見えて幸せを象徴するようなモノがオレは欲しいんだ…」
希望に満ちていた瞳は急に憂い気になる。
アルの家族はいない。
幸せだった家庭を流行り病で奪われたのだ。
一人残されたアルの絶望と悲しみは幼馴染みのファイがよく知っていた。
反論すれば反論が返ってきて話の解決が繋がらないのはいつもの事だった。
だから、ファイは降参というように手を挙げ分かったと言い、また溜め息をついた。
「お前はいつも意見を曲げない。その意志の強さがあれば鳥は手に入る
だろう、がんばれよ…」
快くというより仕方なくアルを見送ることにした。
そして、アルは旅に出た。
鳥の噂があればどこへでも行ったが鳥を見ることさえなかった。
だが、諦めなかったアルはついに見る。
渓谷の森に青い鳥をみつけた。
それも手に届く木の枝に。
青い鳥は木に巣を作り雌雄睦まじく卵を暖めている。
「ああ…やっとみつけた…オレの幸せ…幸せを叶えてくれる青い鳥……」
手をかざし鳥に触れようとした瞬間、
「――あっ」
鳥が遠くなる。
そこにいて僕をジッと見ているのに…
どうして届かない……オレは幸せになりたいのに…叶えて欲しいのに……
青い鳥しか見ていなかったアルは暗い崖に吸い込まれていくように落
ちていった……
良く晴れた青い空を見上げ、ファイは何時もの畑仕事で流れる汗を拭
く。
「アルが旅立って…もう十年か…」
あいつは青い鳥を手に入れることが出来ただろうか?
幸せにどこかで暮らしているだろうか?
「あなた、お仕事御苦労様。 お弁当もってきたわよ」
あいつも今頃はこの幸せを味わっているだろうか……
悟ることができただろうか……
親友のアルの幸せを思い、再び空を見上げると青い空に溶ける鳥を見
た。
青い鳥を手にした者は幸せを手に入れることができるという……
「旅に出るだぁ?」
アルの突然の告白にファイは呆れるように、おうむ返しに聞き返した。
「ああ! 幸せの青い鳥探しの旅だ!」
目を輝かせ拳を空にあげて、やる気満々ということが良く分かる。
「そんなのは単なる伝説。昔話だ。それを目の当たりにしてどうするん
だよ。幸せの鳥なんか存在するわけないじゃんか」
「いや、存在する! その鳥を手に入れれば絶対に幸せになれるんだ!」
そして誰よりも幸せに成るんだと、力説するアルをファイは白い目で見、溜め息をつく。
「確かに、この村に生まれて土地を耕し生活を繋ぐ事だけに縛られて細々と暮らすなんてつまんないし、幸せだと思わないけど……青い鳥なんか手に入れるより、都で成功した方が確実じゃないか?」
「夢がないな~お前は!幸せの青い鳥は魔法でパパッとお金持ちとか、いろんな望みを叶えてくれるんだぞ!」
もう十六歳だというのに小さい子供みたいに根拠のない力説をするアルに、呆れと怒りをファイは感じる。
「ばーか。そんな軽い理由だけで旅に出ようっていうのか? もし、見つけたとして魔法の力なんかなかったら、人生棒にふるようなものじゃねぇか!そしたらふつーの人生、今与えられている仕事をして一生過ごした方が幸せだと思うぜっ」
ファイは桑を振りかざし土を耕し、自分に与えられた畑仕事の続きをわざとらしく見せびらかしてみせる。
「ほんっとに現実主義者の夢のない、つまらない奴だなお前は!」
アルは子供のように地団駄を踏んで憤慨したと思うと、急に肩を落とし、地面を見つめ本心を呟くように口にした。
「それにオレは一般的な幸せなんてそれこそ幻想だと思う…そんなの幸せだとも思えない。
みんなが幸せだと言うが、つかの間でいつ消えるか分からないモノだ……目に見えて幸せを象徴するようなモノがオレは欲しいんだ…」
希望に満ちていた瞳は急に憂い気になる。
アルの家族はいない。
幸せだった家庭を流行り病で奪われたのだ。
一人残されたアルの絶望と悲しみは幼馴染みのファイがよく知っていた。
反論すれば反論が返ってきて話の解決が繋がらないのはいつもの事だった。
だから、ファイは降参というように手を挙げ分かったと言い、また溜め息をついた。
「お前はいつも意見を曲げない。その意志の強さがあれば鳥は手に入る
だろう、がんばれよ…」
快くというより仕方なくアルを見送ることにした。
そして、アルは旅に出た。
鳥の噂があればどこへでも行ったが鳥を見ることさえなかった。
だが、諦めなかったアルはついに見る。
渓谷の森に青い鳥をみつけた。
それも手に届く木の枝に。
青い鳥は木に巣を作り雌雄睦まじく卵を暖めている。
「ああ…やっとみつけた…オレの幸せ…幸せを叶えてくれる青い鳥……」
手をかざし鳥に触れようとした瞬間、
「――あっ」
鳥が遠くなる。
そこにいて僕をジッと見ているのに…
どうして届かない……オレは幸せになりたいのに…叶えて欲しいのに……
青い鳥しか見ていなかったアルは暗い崖に吸い込まれていくように落
ちていった……
良く晴れた青い空を見上げ、ファイは何時もの畑仕事で流れる汗を拭
く。
「アルが旅立って…もう十年か…」
あいつは青い鳥を手に入れることが出来ただろうか?
幸せにどこかで暮らしているだろうか?
「あなた、お仕事御苦労様。 お弁当もってきたわよ」
あいつも今頃はこの幸せを味わっているだろうか……
悟ることができただろうか……
親友のアルの幸せを思い、再び空を見上げると青い空に溶ける鳥を見
た。
2012/10/10 (Wed)
オリジナル童話
チリンチリン。
二つのグラスの縁を軽く重ね音を鳴らします。
それぞれに猫の絵が描かれたグラスは声を重ねて鳴きます。
一つは空色の猫。
丸くなって眠っている絵だけれど、楽しげに微笑んで、性格はおとなしそうに見えます。
もう一つは桃色の猫。
楽しげに走っている猫の絵だ。性格は空色猫と対照的に活発的に見えます。
二匹の猫はとても仲良しです。
性格は違うけれど、お互いを思う優しい心は同じです。
桃色猫は外へ出かけるのが大好きです。
いつも空色猫を置いてお散歩をします。
空色猫は、家で眠るのが好きでいつも眠ってに夢を見ます。
夢の中では空色猫も外に出て桃色猫と遊び、
外から帰ってきた桃色猫は一緒に丸くなっておとなしく家にいます。
ある日、桃色猫は突然帰って来なくなりました。
空色猫はとても、不安で心配で、桃色猫を一生懸命探しました。
そんな様子を見た飼い主は空色猫にいいました。
「桃色猫は…車にはねられて死んじゃったんだ……」
そのことを知った空色猫は信じられませんでした。
けれど、探しても探しても桃色猫には会えません。
空色猫は探し疲れて眠った夢の中でも桃色猫を探しました。
「桃色猫~桃色猫~どこにいったの?会えないととっても寂しくてつまらないよ~」
そう、いいながら、何にもない真っ白な世界を走り回りました。
「空色猫、空色猫ここだよ。君のそばにいるよ」
はっと振り向くと桃色猫が後ろに座ってました。
夢の中の桃色猫も現実とおなじに、活発に明るく楽しげに微笑んでくれるのに、いつもと違って、悲しげに空色猫をみつめています。
「いつも置いていってゴメンね。
心配かけてゴメンね。
会えなくてゴメンね。」
「ほんと、心配したよ、でも会えたから許してあげる。
また一緒に遊ぼうよ」
空色猫は安心して、桃色猫に寄り添おうとします。
けれど、するりと身体をとおりぬけてしまったのです。
おどろく空色猫に桃色猫は涙を一つこぼし言いました。
もう、夢の中でさえあそべないんだ…
…だから、ゴメンね…」
その言葉を言うとぽろぽろと溢れた涙をおとします。
空色猫もその寂しさが伝わって涙があふれだします。
「空色猫はゆっくり私のところに来てね、そこで私は空色猫をまっているから…」
そういうと桃色猫はキラキラ身体がお星さまのように輝くと天へ昇っていきました。
目が覚めた空色猫は涙が止りませんでした。
ずっと泣き続けました。
おわり。
二つのグラスの縁を軽く重ね音を鳴らします。
それぞれに猫の絵が描かれたグラスは声を重ねて鳴きます。
一つは空色の猫。
丸くなって眠っている絵だけれど、楽しげに微笑んで、性格はおとなしそうに見えます。
もう一つは桃色の猫。
楽しげに走っている猫の絵だ。性格は空色猫と対照的に活発的に見えます。
二匹の猫はとても仲良しです。
性格は違うけれど、お互いを思う優しい心は同じです。
桃色猫は外へ出かけるのが大好きです。
いつも空色猫を置いてお散歩をします。
空色猫は、家で眠るのが好きでいつも眠ってに夢を見ます。
夢の中では空色猫も外に出て桃色猫と遊び、
外から帰ってきた桃色猫は一緒に丸くなっておとなしく家にいます。
ある日、桃色猫は突然帰って来なくなりました。
空色猫はとても、不安で心配で、桃色猫を一生懸命探しました。
そんな様子を見た飼い主は空色猫にいいました。
「桃色猫は…車にはねられて死んじゃったんだ……」
そのことを知った空色猫は信じられませんでした。
けれど、探しても探しても桃色猫には会えません。
空色猫は探し疲れて眠った夢の中でも桃色猫を探しました。
「桃色猫~桃色猫~どこにいったの?会えないととっても寂しくてつまらないよ~」
そう、いいながら、何にもない真っ白な世界を走り回りました。
「空色猫、空色猫ここだよ。君のそばにいるよ」
はっと振り向くと桃色猫が後ろに座ってました。
夢の中の桃色猫も現実とおなじに、活発に明るく楽しげに微笑んでくれるのに、いつもと違って、悲しげに空色猫をみつめています。
「いつも置いていってゴメンね。
心配かけてゴメンね。
会えなくてゴメンね。」
「ほんと、心配したよ、でも会えたから許してあげる。
また一緒に遊ぼうよ」
空色猫は安心して、桃色猫に寄り添おうとします。
けれど、するりと身体をとおりぬけてしまったのです。
おどろく空色猫に桃色猫は涙を一つこぼし言いました。
もう、夢の中でさえあそべないんだ…
…だから、ゴメンね…」
その言葉を言うとぽろぽろと溢れた涙をおとします。
空色猫もその寂しさが伝わって涙があふれだします。
「空色猫はゆっくり私のところに来てね、そこで私は空色猫をまっているから…」
そういうと桃色猫はキラキラ身体がお星さまのように輝くと天へ昇っていきました。
目が覚めた空色猫は涙が止りませんでした。
ずっと泣き続けました。
飼い主は、空色猫が可愛そうになり、桃色猫そっくりな絵をグラスに
描きました。
空色猫はそのグラスから、死が来るまで離れませんでした。
飼い主は、もう一つ、グラスに青色音を描きました。
二つのグラスが並ぶと二匹が生返った様です。
チリンチリン…
グラスを鳴らすと空色猫と桃色猫の鳴き声が楽しく鳴いている様に感じるのでした。
描きました。
空色猫はそのグラスから、死が来るまで離れませんでした。
飼い主は、もう一つ、グラスに青色音を描きました。
二つのグラスが並ぶと二匹が生返った様です。
チリンチリン…
グラスを鳴らすと空色猫と桃色猫の鳴き声が楽しく鳴いている様に感じるのでした。
おわり。
2008/03/26 (Wed)
オリジナル童話
昔あるところに 珍しい白いバイオリンを持って旅をしていたフィルという少年がいました。
街の中央で素晴らしい曲を弾きみんなから歓声とお金を貰い生活をしていました。
少年のバイオリンの演奏はとてもすばらしく、音色を聴く者を魅了しました。
白いバイオリンの音色もとても美しく響きます。
その音色を聴いたものは誰しも感動を覚えました。
まるで天使が奏でる最高の天上の音楽を聴いているようです。
そんな彼の演奏を馬車から聞いていた、王宮お抱えのバイオリニスト、ガリバは彼の演奏技術がいいのではなく演奏はバイオリンが良いからだと思いました。
そのバイオリンを使い奏でれば少年より上手く弾けるし、さらに王様に一目置いてもらえると考えました。
ガリバは少年にお金を出すからバイオリンを譲ってくれと頼みました。 けれど、少年は断りました。
「このバイオリンは邪な心の持ち主には弾きこなせないのです」 「私がよこしまだと!?私は王様に認められたバイオリニストだぞ!失礼な事を申すな!」 無理やりフィルからバイオリンを奪って逃げてしまいました。
ガリバは白いバイオリンで奏でた時とても心地よく弾くことができました。
その心地はまるで、バイオリンと一体になったようでした。
やっぱり、このバイオリンが良いから良い音色が出て、
「王様に認められている私だからこそさらに美しく奏でられるのだ。」
そう思えば思うほど、白いバイオリンは灰色から黒色になっていきました。
天上の音楽だと思える音色も地獄の底から助けを求める音に変っていったのでした。
けれど、ガリバの耳にだけは自分はとても最高の音楽を奏でているように聞こえていたのでした。 王様の誕生日の日、ガリバは黒くなったバイオリンで王様のために奏でました。
その音色をきいたものは、耳を塞ぎ身震いし、あるものはその場で倒れ込んで具合の悪くなるものまででてきました。
ガリバの奏でるバイオリンは悲鳴をあげているような慟哭している音に聞こえるのです。
王様はガリバと死刑にし黒くなったバイオリンを呪いのバイオリンだと思い壊そうとしました。 そのとき、フィルがバイオリンを壊すのを止めました。
「わたしが、王様の前で奏でましょう。」
少年が弓と弦を重ねた瞬間、黒かったバイオリンは音も色も澄みもとの白いバイオリンになりました。
そして、天上へと届くほど美しい高音 音色に心を震わせるビブラートの音色… 心を弾ませるピチカート…
ガリバの音色を聴いて具合の悪くなったものはたちまち元気になり、さらに音色や 素晴らしい楽曲で感動で涙をこぼしました。
王様も心からフィルの奏でる演奏に感動しました。
その音色と演奏に満足した王様は王宮お抱えのバイオリニストにしてやるといいました。
けれど、フィルは断りました。
「ぼくは、純粋にみんなに自分の音楽を聴いてもらいたいのです。
もし、王様のためだけ、自分の満足だけにバイオリンを弾いたらこのバイオリンは本当にガリバが奏でたような音色になってしまうでしょう」
「だが、一つだけでも願いを言ってくれ。それがお前に対する私からの評価だ」 フィルはガリバを見ました。
ガリバは死刑を宣告されて怯えていたのですが、今は諦めてフィルを尊敬のまなざしでみていました。
自分の不徳を悔いていまいした。
そんな彼に、フッと微笑み王様に向き直り願いを言いました。
「なら願いを叶えてくださると言うのなら、ガリバさんの死刑をお許しください。 彼も本当は純粋に音楽を愛する人なのですから…」
そういい、フィルはまた旅立ちました。
彼の音楽は世には残りませんでした。
けれど、その音色演奏を聴いた者たちは思い出すたびに幸せな気持ちになったことでしょう。
街の中央で素晴らしい曲を弾きみんなから歓声とお金を貰い生活をしていました。
少年のバイオリンの演奏はとてもすばらしく、音色を聴く者を魅了しました。
白いバイオリンの音色もとても美しく響きます。
その音色を聴いたものは誰しも感動を覚えました。
まるで天使が奏でる最高の天上の音楽を聴いているようです。
そんな彼の演奏を馬車から聞いていた、王宮お抱えのバイオリニスト、ガリバは彼の演奏技術がいいのではなく演奏はバイオリンが良いからだと思いました。
そのバイオリンを使い奏でれば少年より上手く弾けるし、さらに王様に一目置いてもらえると考えました。
ガリバは少年にお金を出すからバイオリンを譲ってくれと頼みました。 けれど、少年は断りました。
「このバイオリンは邪な心の持ち主には弾きこなせないのです」 「私がよこしまだと!?私は王様に認められたバイオリニストだぞ!失礼な事を申すな!」 無理やりフィルからバイオリンを奪って逃げてしまいました。
ガリバは白いバイオリンで奏でた時とても心地よく弾くことができました。
その心地はまるで、バイオリンと一体になったようでした。
やっぱり、このバイオリンが良いから良い音色が出て、
「王様に認められている私だからこそさらに美しく奏でられるのだ。」
そう思えば思うほど、白いバイオリンは灰色から黒色になっていきました。
天上の音楽だと思える音色も地獄の底から助けを求める音に変っていったのでした。
けれど、ガリバの耳にだけは自分はとても最高の音楽を奏でているように聞こえていたのでした。 王様の誕生日の日、ガリバは黒くなったバイオリンで王様のために奏でました。
その音色をきいたものは、耳を塞ぎ身震いし、あるものはその場で倒れ込んで具合の悪くなるものまででてきました。
ガリバの奏でるバイオリンは悲鳴をあげているような慟哭している音に聞こえるのです。
王様はガリバと死刑にし黒くなったバイオリンを呪いのバイオリンだと思い壊そうとしました。 そのとき、フィルがバイオリンを壊すのを止めました。
「わたしが、王様の前で奏でましょう。」
少年が弓と弦を重ねた瞬間、黒かったバイオリンは音も色も澄みもとの白いバイオリンになりました。
そして、天上へと届くほど美しい高音 音色に心を震わせるビブラートの音色… 心を弾ませるピチカート…
ガリバの音色を聴いて具合の悪くなったものはたちまち元気になり、さらに音色や 素晴らしい楽曲で感動で涙をこぼしました。
王様も心からフィルの奏でる演奏に感動しました。
その音色と演奏に満足した王様は王宮お抱えのバイオリニストにしてやるといいました。
けれど、フィルは断りました。
「ぼくは、純粋にみんなに自分の音楽を聴いてもらいたいのです。
もし、王様のためだけ、自分の満足だけにバイオリンを弾いたらこのバイオリンは本当にガリバが奏でたような音色になってしまうでしょう」
「だが、一つだけでも願いを言ってくれ。それがお前に対する私からの評価だ」 フィルはガリバを見ました。
ガリバは死刑を宣告されて怯えていたのですが、今は諦めてフィルを尊敬のまなざしでみていました。
自分の不徳を悔いていまいした。
そんな彼に、フッと微笑み王様に向き直り願いを言いました。
「なら願いを叶えてくださると言うのなら、ガリバさんの死刑をお許しください。 彼も本当は純粋に音楽を愛する人なのですから…」
そういい、フィルはまた旅立ちました。
彼の音楽は世には残りませんでした。
けれど、その音色演奏を聴いた者たちは思い出すたびに幸せな気持ちになったことでしょう。
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