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童話、イラスト、物語だけを語ります。 個人的なことは書きません。 純粋に物語だけのブログです。
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佐井花烏月(さいかうづき)
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女性
職業:
一応漫画家?
趣味:
漫画を描く事
自己紹介:
佐井花烏月(さいかうづき)ともうします。

ここのブログでは
イラスト付童話や小説を制作していこうと思ってます。

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2018/11/16 (Fri)
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2014/11/12 (Wed)
空は月が紅く輝いている。
 禍々しさが漂う空には小さく輝く星もある。
 葛葉、頼光、光栄、シロ、と式神の、炎と氷はさびれた神社にきていた。
 そこは一度、月夜丸を捕まえた神社だった。
 しばらく待って、来ないのではないかと思ったその時、鳥居のが、ぐにゃりと不気味に時空が回ると人があらわれた。
 月夜丸は虚ろな表情で生気のが無いように思える。

「やっときたわね……私に勝負を挑もうなんて根性あるじゃないの!」

 と左手を腰に当てて右手で、月夜丸を伴ってあらわれた者をびしりと指差す。
 炎は鬼火を出して辺りを明る照らす。

 挑戦者で今回の事件の犯人の姿を見てやろうと思ったが、顔がないのか、ただ黒かった。

「あいつ顔がないのか?」
と頼光は呟いた。

 葛葉は顔をしかめる。
 同い年くらいで犬神をあやつる者の顔が見えないが、耳は狐の耳で、尻尾は狐だった。
 顔と同じく、黒い服をきていて、全体的に暗くて、影のようだった。
 ただ、髪が銀が混じっているらしく明かりによく輝く。
「呪術をつかって、顔を見られないようにしてあるんだね……」
 光栄も内心で舌打ちする。
 葛葉の片割れがどんな顔をしているのか興味があったからだ。
 わざと覆面にしたのは顔を知られるとまずい理由があるのだろうか?
 

「お前こそ、本当にくるとは思わなかったよ、葛葉……」
 フフっと人を見下したような口調と笑いをする。
 その声音できっと人を見下したような表情をしているんだろうと思うと腹が立つ。

「売られたケンカは買うのが私の主義よ!」
「ケンカか……フン。ケンカで済めばいいけどね」

 声のトーンを落として、皮肉たっぷりにいう。
 光栄はそのやり取りをきいて、なぜか、解説したい気分になって、

「う~んどう思いますかね、結構似た者同士だと思いますが~
……どうでしょう解説員の頼光君」
「そうですね~二人ともプライドが高いところが………ってちゃかすなよ!」

 と頼光はのりつっこみをする。
無意識に合わせてきてくれた頼光に肩をポンポンと叩きながらアハハッと笑う。

(光栄って、何考えてるのか…
…真剣勝負のときに…しかも時代錯誤だっての!)
 と氷は光栄のことを心の中で思った。

「月夜丸様を返しなさいよ!」
 葛葉たちは光栄たちの話をよそに話をすすめる。

「いやだ、これは僕のものだ。」
 口調がやはり居丈高だった。
 しかも、モノ扱いが当然の、悪気がない言い方がやたら腹が立つ。
 葛葉はその言い方にむかつき、札を数枚取り出しさっと放つと輝く鳥になってその犯人に向かう!
 葛葉が式を放つと同時に

「月夜丸!!」
 と月の方が命令口調で叫ぶと、月の方の前に立ちはだかり、人間技じゃない早さで光り輝く式鳥を素手で全て掴み消した。

「なっ!」
 葛葉はあまりの事に驚く。
 その隙をつき、凄い勢いで葛葉目掛けて月夜丸は走り、
葛葉の細い首をつかみ、そのまま月が輝く空に持ち上げる。
 自分の身長以上高いところに持ち上げられしかも、容赦なく閉めてくる手の所為で息が出来なくて意識を失いそうになる。

 「葛葉!!」

 頼光が鬼切丸の鞘を抜き助けにいくよりも早く、光栄が放った式神が月夜丸の腕に当たり、紙は白蛇になり腕に容赦なく巻き付いた。
 その締め付ける痛さに手を離し、葛葉を落とす。
 頼光はすかさず落ちた葛葉の下敷きになって衝撃を和らげる事が出来た。

「ごめん、頼光大丈夫?」
「ちょっと重い…」
ぺしりと頼光の頭を叩いてから、
「ありがとう」
と葛葉の安堵の笑みを見ると、それだけで幸せになる頼光だった。

「多勢に無勢なんて卑怯だと思わない?」

 月の方は表情は見えないが、光栄の方を不敵な笑みを浮かべて睨んでいることだろう。

「君だって、無勢じゃないだろ……?」
 光栄がそういったのは、周りが闇の気配に満ちていたからだ。
 獣の唸り声がどこからともなく聞こえてくる。
 禍々しい犬の気配がする。
 それは今まで呪術した犬神だ。
 一匹が光栄目掛けて飛んできた。

 それを頼光がすかさず鬼切丸で切る。
 そうするとさぁっと消えた。

 「ありがとう、頼光君」
 と微笑んで頭を撫でる。
 光栄に対しては少し不服な表情をするがすぐに気を引き締めて
 「子供扱いするな!まだくるぞ!」

 次々と黒い者が光栄達を襲う。
 頼光と、炎、氷、白がそれらの相手をする。
 葛葉は月夜丸の手が離れたあと、蛇の式紙を剥がそうと必死の月夜丸を無視して、月の方に式神を放つ。

 月の方は手を前へ突き出し、空に浮かぶ紅い月のような光があらわれ、式紙を黒にかえて、式紙を返す!

「式返し!?」
 あわてて、式解きの術をとなえるが、

「解けない!きゃあっつ!」

黒に染まった式紙が葛葉の頬や腕を掠った。そこから血がにじみ出る。

 月の方はわざとらしく大きなため息をついた

「弱いじゃん。ちやほやそだてられすぎなんじゃないの……?」
 くっと咽をならして見下すように笑った。
 
月夜丸は蛇を喰いちぎって、再び葛葉めがけて突進する。

 葛葉は傷で痛む体をおさえる事をやめ、素早く態勢を立て直し、襲いかかろうとする月夜丸の方に走り、間近に迫ったところでしゃがみ、足払いを払った。
「!?」
 突然の攻撃によろけた隙に素早く、頭で顎をづつく月夜丸は仰向きに倒れた。
「きまった!!」
とその様子をよそ見していた、氷と炎が同時に叫んだ。

「呪術だけが、取りえじゃないわよだ!」
 氷にいつもプロレス紛いなことをやっているのはこの為でもある。
 呪術は意外と体力を使うのでそう言う格闘系で体力を葛葉は養っていた。
 倒れたすきをついて、喰いちぎったはずの光栄の白の蛇が二匹に別れて月夜いるの両手首を地面におさえつける。
 その上に葛葉が乗る。
 意図したわけではないけれど素晴らしい連携技だった。

 「さてと、まずはあなたから解放しないとね」
 何処かに操っている核がある。
 それはすぐに見つかった。首に黒い紐がある。
 それを取ろうとしたら、バチリと手をなにかに弾かれた。

「うはぁ!!!うあぁあ!」

 と同時に月夜丸は苦しみもがく。
 その苦しみは光栄の式神を引き千切るものだった。
 葛葉は暴れる月夜丸から、とっさに離れた。

 「それを無理にとったら、月夜丸は死ぬよ……いいの?」
 月の方はクスクスと笑う。

 「あんたねぇ……」

 葛葉は月の方を睨む。
 この呪は命を縛っているらしい。
 紐をとったら月夜丸の命もない。

「月夜丸は僕のものだ。お前が僕のものにふれるから呪って縛ってやった……」

 月の方は葛葉に近づき肩をわざと強く推して転ばせて度かすと、月夜丸の首の紐を引っ張る。
 すると月夜丸は苦しまなくなった。
 手首に再び巻き付いていた蛇は月の方が足で踏み付けると灰となって消えた。
 月の方は命を本当に握っているのだ。
 葛葉は月の方の襟をばっと掴み引き寄せ睨む。

「人の命をなんだともってるのよ!モノじゃないのよ!」
 目を見つめて説教をしたいのに、顔が見えない為に心に芯に届かないと思う。
 それでも、見えない顔を睨みつける。
 けれど、月の方の態度のなさ馬鹿にしたどこか、虚しさだけが伝わってくる。
「モノだよ。
命なんて……月夜丸の命は、僕のモノ
……そして、お前の命も!!」
 月の方は叫ぶと葛葉の首を両手でしめる。

「うっ!」
 指が咽にくい込む。じわじわと、きつく締め上げていく。

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