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童話、イラスト、物語だけを語ります。 個人的なことは書きません。 純粋に物語だけのブログです。
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佐井花烏月(さいかうづき)
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一応漫画家?
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漫画を描く事
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佐井花烏月(さいかうづき)ともうします。

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2014/10/26 (Sun)

12.シロの思い

「月夜丸様のお母さんだったんだ……」
 葛葉は府も落ちた。
 いつもこつ然といなくなったり、月夜丸の後を間違えなく追えたり、悲しそうにして いたのはそう言う事だったのだ。

『はい……我が子がとても心配で……心を闇に蝕まわれているのが悲しくて……』
 それが心残りで天へ上がれなかったという。

『葛葉ちゃんと初めてあったとき、明るい月の力を感じました……あなたなら月夜丸を救うことができると思ったのです』
「でも……救えなかった……」
 もう月夜丸が獣になってしまったなら手遅れだ…

『いいえ……これからです……あの子を救って下さい……あの闇の月の力を使う童から……』
「闇の月の力をつかう童?」
と、光栄は眉根を寄せた。
 月の力を使えるものなど、さっきの葛葉の母くらいなものだ。
 葛葉も月の力をもっているが、潜在的で使えるとは言えない。
「だとすると……もしかして……その童と言うのは……」
一つうなずき、静かに確信したとなりで、

「それが犯人なのね!」
 葛葉は犯人が見つかって意気込んだ!よし!これで犯人が捕まえられる!

「よぉし!つかまえてやるわ!そして、月夜丸さまを救ってみせる!!」
「おう!やってやろうぜ!葛葉!」
 頼光も意気揚々だ。
 光栄は二人を少し落ち着かせるように肩をポンポンと叩いてから、
「その童は犬に虐待するものに復讐を共にしていたのに、月夜丸自身をつかうとはなにか、仲間割れでもしたのかな?その時の事を知っているなら詳しく話してくれないかな?」
唯一の年長者の冷静さでシロに問う。


シロは真剣な眼差しで光栄の問いにうなずいた。

『その者は私の存在に気付き言いました……』

 宮が月夜丸に殺されそうになったとき、コーエー、シロは宮を守った。
 そして、霊力を奪われた。
 それでも宮を守るように唸る。
 月夜丸は一瞬怯んだようだった。
 自分の母だと感じたのだろう。

「お前……葛葉の犬神か?」
 月夜丸を操っていた童は不敵に笑い。

「葛葉に伝えろ……例の社で待っていると。僕の犬に手を出した報いを受けさせてやる」
といい、消えたという。
 宮はその時、シロの姿をみて驚いていた。
 それは恐怖ではなく、哀しいまなざしと謝りの意がこめられていた。
 それで、シロは十分だった。

「ええ!あたしが今度は狙われてるの!なんで!?」
『それは分かりません……どういう意図ががあるのか……」
 光栄はだまっていた。
 やはり、葛葉の攫われた片割れだなと確信した。
 でも葛葉はその存在を一切知らない。
 知らされずに葛葉育った。
 けれど、もう一人は充分葛葉の事を穿った形で知っているようだ。
 
 攫った者は人ではないもので禍々しい、晴明の力や、カグヤでも探すことが出来ない、壁を創る程の力を持つ者に育てられた。
 もし、幸せに親のもとに暮らしている葛葉を知り、遠くから見て羨ましく思うことがあったから、疎外感や羨ましいという感情がうまれて憎んでいるのかもしれないと、光栄は思った。

 まだ、そのことは言わない。自分の想像でもあるし、親である晴明が口に出すまで……
 それを言ったら葛葉は他のことでも混乱してしまうと思う。
 なので、フツーの兄弟喧嘩だと気楽に思うことにした。
 そこまで考えておいて気楽な事に切り替えるのがうまい光栄だった。

「宣戦布告されたら、受けてたってみたらどう?」
と光栄は囃し立ててみた。

「宣戦布告だな。葛葉どうする?」
 葛葉の気ごころを知った頼光はわざとニヤリとした笑みを向ける。
 それにこたえて葛葉も同じ笑顔だ。

「もちろん!!売られた喧嘩は受けて立ってやるわ‼」
「おう!やってやろうぜ!葛葉!」
 頼光も再び意気揚々だ。

「その勢いだ。僕も精一杯手伝ってあげるからね」
 光栄も同じく微笑みながらいう。
「最強タック結成しちゃったね氷」
「オレ達もその中にはいってるんだぞ炎」
炎も氷もわざと同じ頬笑みをつくって
チームの結束力がつよまる。

 その頬笑みは力強いものとなって、シロの不安をも吹き飛ばすものになる。
 葛葉はシロの手を取ってぎゅっと握る。
「それに、月夜丸さまももとに戻してあげるから安心してコーエーじゃなかった、シロ」
『ありがとうございます……葛葉姫、皆様もよろしくお願いします』
犬姫は微笑むと子犬にもどり、いざ、月夜丸を操る月の方のもとへ急いだ。

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