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佐井花烏月(さいかうづき)
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女性
職業:
一応漫画家?
趣味:
漫画を描く事
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佐井花烏月(さいかうづき)ともうします。
ここのブログでは
イラスト付童話や小説を制作していこうと思ってます。
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2011/04/09 (Sat)
すずにひもシリーズ
僕は家を出てから行く当てもなく走り続けていた。
けれど、疲れてきてだんだんスピードを緩め、ゆっくり歩き出す。
深夜の街は暗かった。そして、
「さむい……」
今は十二月になったばかり。
だから、明るい、少しでも人のいるところに行こうと駅の方へと歩くことにした。
けれど、視線はずっと、地面を向いていて自分の足しか見えていない。
すごく、後悔している。
「僕…すずさんになんてことを、しちゃったんだろう…」
すずさんに平手打ちされた頬に手を当てる。
ひりひりと痛い。
当然の報いだ…
すずさんにあんな乱暴なことしてしまったのだから…
すずさん怯えてた…あの震えた声…もうすずさんの所に戻れない…
はぁ…っと
ため息をつく…後悔と罪悪感に心が苦しい。
あの時、すずさんと出会う前に戻った…
後悔と絶望に震えていたころの自分に…
「これからどうしたらしいんだろう…」
すずさんが手を差し伸べてくれたから、僕は居場所ができた。
それだけでも幸せだったのに…
一緒にいられるだけでも幸せだったのに…
それ以上のことを求めてしまったから幸せだった場所を無くしてしまった。
涙が込み上げてくる…悲しくって辛くて…
溢れ出す前の涙を腕で拭う。
誰もいない、暗くて寒い夜道はそんな僕の心とにていて、なおさら涙を誘う。
唯一良いことは、泣いている僕をだれも気にしないでいてくれることだ。
ふらふら、とぼとぼと歩いているうちに 車道にでてしまった。
突然、足元に明かりが付いた。
ハッと光るの方向くと、スピードを出した車が、僕をめがけて突進してくる。
跳ねられそうになってとっさに避けたが、足を挫いて道路に倒れ込んでしまった。
車は急ブレーキをかけて、1回転半して止まり、運転手がすぐさま出てきた。
トラック運転手のように罵倒されて殴られるかと思ったが、
「だいじょうぶか?どこか痛いところないか?」
あわてて、倒れている僕のことを心配している。
心配かけちゃいけないとおもい、立ち上がろうとして、足を動かしたらズキンと痛んで、立てなかった。
しかたなく、正直に告白する。
「あ…大丈夫ですけど…避けた時に足を挫いたみたいです…」
「それは大変だ!手当てをしなくては!もう病院はやっていないし家は何処だい?」
「家は無いです…ぼく…」
「家は無いって家出か?」
「ちがうんですけど…そんなところです」
「じゃあ、俺の家においで」
その男の人の顔は暗くて良く分からなかったけど声はどこかで聞いた
ことがあった。
とっても男らしいく優しい声だから…
僕の体を軽々とお姫さまだっこをすると、車の助手席に乗せた。
けれど、疲れてきてだんだんスピードを緩め、ゆっくり歩き出す。
深夜の街は暗かった。そして、
「さむい……」
今は十二月になったばかり。
だから、明るい、少しでも人のいるところに行こうと駅の方へと歩くことにした。
けれど、視線はずっと、地面を向いていて自分の足しか見えていない。
すごく、後悔している。
「僕…すずさんになんてことを、しちゃったんだろう…」
すずさんに平手打ちされた頬に手を当てる。
ひりひりと痛い。
当然の報いだ…
すずさんにあんな乱暴なことしてしまったのだから…
すずさん怯えてた…あの震えた声…もうすずさんの所に戻れない…
はぁ…っと
ため息をつく…後悔と罪悪感に心が苦しい。
あの時、すずさんと出会う前に戻った…
後悔と絶望に震えていたころの自分に…
「これからどうしたらしいんだろう…」
すずさんが手を差し伸べてくれたから、僕は居場所ができた。
それだけでも幸せだったのに…
一緒にいられるだけでも幸せだったのに…
それ以上のことを求めてしまったから幸せだった場所を無くしてしまった。
涙が込み上げてくる…悲しくって辛くて…
溢れ出す前の涙を腕で拭う。
誰もいない、暗くて寒い夜道はそんな僕の心とにていて、なおさら涙を誘う。
唯一良いことは、泣いている僕をだれも気にしないでいてくれることだ。
ふらふら、とぼとぼと歩いているうちに 車道にでてしまった。
突然、足元に明かりが付いた。
ハッと光るの方向くと、スピードを出した車が、僕をめがけて突進してくる。
跳ねられそうになってとっさに避けたが、足を挫いて道路に倒れ込んでしまった。
車は急ブレーキをかけて、1回転半して止まり、運転手がすぐさま出てきた。
トラック運転手のように罵倒されて殴られるかと思ったが、
「だいじょうぶか?どこか痛いところないか?」
あわてて、倒れている僕のことを心配している。
心配かけちゃいけないとおもい、立ち上がろうとして、足を動かしたらズキンと痛んで、立てなかった。
しかたなく、正直に告白する。
「あ…大丈夫ですけど…避けた時に足を挫いたみたいです…」
「それは大変だ!手当てをしなくては!もう病院はやっていないし家は何処だい?」
「家は無いです…ぼく…」
「家は無いって家出か?」
「ちがうんですけど…そんなところです」
「じゃあ、俺の家においで」
その男の人の顔は暗くて良く分からなかったけど声はどこかで聞いた
ことがあった。
とっても男らしいく優しい声だから…
僕の体を軽々とお姫さまだっこをすると、車の助手席に乗せた。
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