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童話、イラスト、物語だけを語ります。 個人的なことは書きません。 純粋に物語だけのブログです。
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佐井花烏月(さいかうづき)
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女性
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一応漫画家?
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漫画を描く事
自己紹介:
佐井花烏月(さいかうづき)ともうします。

ここのブログでは
イラスト付童話や小説を制作していこうと思ってます。

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2018/09/20 (Thu)
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2012/11/09 (Fri)
私と彼氏は教室の一番後ろの席で川を挟んだとなりの席同士。

けれど、今私たちはケンカ中、この一週間口もきかなければ、顔も合わさない。

こんな一週間となりの席で近くなのは気まずい雰囲気がとても居心地が悪い…


数日前は幸せでいっぱいだったのに…


私がこんないらついた悶々として苛々しているのに彼は無表情で授業を受けている。

喧嘩の原因は彼だ。

私は悪くない。
私は彼が好きだった。
彼も私を好きでいてくれて当然なのに……
彼はそうじゃなかったのかと思うと悶々とした気分より、悲しさがまして、涙が出てきた。

そんな顔を誰にもとくに、彼に見られたくなくて机に突っ伏しって顔を隠したら、肘に消しゴムが当たった。

その消しゴムは席の後ろに落ちた。

 席を立ち早く消しゴムをとろうとしたら、彼も気づいたみたいで、消しゴムをとる手が触れた。

その時に指が触れあった。

久々に彼の温かさに触れた…

「あ…ありがとう…」
 小さな声で礼を言った。

「礼を言われることじゃないから…」

 彼も私と同じくらいの音量で返した
あの時と同じだ…

入学当時を思い出した。

入学してしばらく友達もいなくて事業中に消しゴムを落としたのを彼が拾ってくれた。
「あ、ありがとう…」
 彼はにっと笑って
「礼を言われることじゃないから」


少しぶっきらぼうに返事をし消しゴムを渡してくれた。
彼がクラスで初めての話し相手になった。
照れ屋さんであまり口かづは少ないけれど、優しい彼。

それから、仲よくなって、カップルになれたのに……



ケンカの理由は、
浮かれてノートに、
とーっても彼氏がやさしくて、すてき!みたいなことをノートに落書きで描いていたのを友達に見られて、ちゃかされて、
恥ずかしくなった彼はむきになって

「そんなはずかしいことかくな!」

と怒鳴ってムキになって私の気持ちを綴ったその落書きを消した。

とてもショックで
頭にきて
心が痛かった。


恥ずかしいのは分かるけど怒鳴らなくてもいいのに…

消さなくてもいいじゃないっ!

私の気持ちを否定されたと思った。

そのことを思い出せば、目ををそらして無視して早く席に着こうとするが、 
それよりも早く彼は、私の顔に触れてキスをした。

えっ!?

「ごめん、むきになって、消すことじゃなかった…」


小声で私に囁いた彼は、顔を真っ赤にして謝った。

「オレお前のこと好きだよ」
さらに顔を赤くして囁いた。

「わたしも好きこの気持ちは消えないからね」



落ちた消しゴムは
恋をさせてくれた。
その消しゴムで喧嘩もしたけれど

わだかまりを消してくれて
ファーストキスでさらに彼が好きになった。

私達を恋させる奇跡の消しゴム。


「おい、そこ!受業中何してるか!」

先生に怒られ、
クラス中でわらわれたけれど、私達はしあわせだった。


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2012/11/09 (Fri)
空は青く新入生を優しく迎えるあたたかな風に桜の花びらが舞う。

 けれど、不穏な空気場所というものは存在する。

校舎の裏、日当たりの悪い影の中に新入生の河合誠は柄の悪い上級生に囲まれて逃げ道をうしなっていた。

 柄の悪そうな上級生の中のリーダーらしき生徒は、誠の華奢でかわいらしい顔をじろじろと牽制するように嫌らしく見つめ睨む。

 その顔は誠とは正反対にニキビずらでゴツゴツとした不細工である。


「僕になんのようなんですか…?
用がないならかえしてください!入学式におくれちゃう!」
怯えもせず、気丈に怒りを込めて言う。


「入学式だ~そんなもん、ださせるわけねーだろう?」

「おれ達に突っかかってきた癖に…
逃げられるとでもおもってるのかよ!」


「偶然ぶつかったというよりそっちからつっかかってきたんじゃないか!」

「そういう口のききかたもきにくわねぇ~なあ…」


尚更まじかに顔を近付け眼つける。
 襟元に手をかけて睨み付けられた。


「お前が可愛いから入学式を俺たちがかわりにやってやるよ!!」

 そういうとシャツを無理矢理引き裂いた!

「く!!」

 はずかしそうに誠は顔を背けた。

 誠の胸元から腹にかけてしなやかな真ったらな素肌があらわになる。

ちいさな傷やむさ苦しさなどまったくなく
 綺麗だ。

 綺麗だけではなく顔を背けた首筋から胸のはだけかたまでもが美しく色っぽく感じる。
 中性的でなめまかしい…

 
「ふーん…もしかしたら男装した女だと思ってたが…ほんとに男だったとは…」
 そういうが、彼等の顔は頬は赤くなってる。

 誠も自分でも気付いているが、男女問わず色気を感じさせていまう雰囲気を持っている。
 
 野生むき出しな、不良どもはすでに欲情している。

「こいつそこらの女よりなんか……
上玉だな…」

 この男はそういうけもあったのだろうか?
 それとも今そう言うことを思ったのか、唾をのみこむ。

「え…こいつおとこだろ?」

「でもなぁ…」
という声が聞こえてくる。


 逃げたくても腕を壁に押さえ付けられ、首筋をリーダーになめられる。

「だれかっ!
たすけて!いやだ!!」

 今さらになって恐怖心がでてくる。

 高校にあがったばかりで、とたんにこんな
めに会うなんてさすがに思っていなかった。

 しかも男子高ならそう言う事が有るとか無いとか、聞いたことあったけどここは共学だ。

(ああ!
僕の青春が!!
しょっぱなから汚されてしまうなんてっ!
短すぎたな…
僕の16歳の春…)

 絶望に突き落とされそうな時


「てめぇら!!
よってたかった何してやがる!」

 誠に気付きダッシュで駆けつけ人間業じゃない程の跳躍でリーダーの頭を足蹴りして着地した。

 リーダーは校舎に顔面を強く打ち付ちつけられ、
しばらくそのまま脳しんとう起こしていたが、キッと振り向き、
足げにした奴を睨むが気絶している間に仲間をのしていた。

 足蹴にした相手は自分の天敵の

「っ…近藤将美……くそ!おぼえてろよ!」

将美の姿をみると一目散に逃げていく。

奴らが去っていくまで舌をだしていたが、誠に振り向く。

「大丈夫だったか?新入生」

「あ、ありがとうございます!助かりました…」
 誠より頭一つ半高い彼を見上げて礼をいう。

 将美も誠をジッとみつめている。
  しかも無表情というか眉をしかめている。
 なにか悪いことをしたかな?と不安に思うのと同時に将美はシャツを脱ぎはじめた。

 えっ!?
この人も僕の色気に!?そんなっ…!

と思い焦った誠の頭から彼のシャツがふってきた。

「わ!なに?」

「もうすぐ入学式だろ?
 そんなカッコじゃ式に出られないから貸してやる」

「あ、ありがとうございます!でもあなたは……」

 将美は中に体育着をきていた。

「ああ、俺らはもう始業式おわったからいいんだ。気にするな」
将美は優しく微笑み安心させてくれた。

「おい!将美。
帰ろうぜー!」
「ああ!」

 友だちに返事をし、将美は誠の頭をポンポンと叩き、風のように爽やかな笑顔を残し去っていった。

 誠は将美の去っていく姿を桜吹雪が舞う中ずっと見送り見つめていた。


そして……

「僕…あの人だったら僕の大切なモノあげてもいい……」

 桜舞い散る春の日に恋が目覚めた瞬間だった…

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* ILLUSTRATION BY nyao *