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佐井花烏月(さいかうづき)
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性別:
女性
職業:
一応漫画家?
趣味:
漫画を描く事
自己紹介:
佐井花烏月(さいかうづき)ともうします。
ここのブログでは
イラスト付童話や小説を制作していこうと思ってます。
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2011/06/04 (Sat)
すずにひもシリーズ
窓から夕日の光が差し込んできていた。午後4時すぎだろうか?
僕がぐぐっと背伸びをする。双子たちも真似する。
「藍ちゃん蓮君は僕が寝てる間、なにしてたの?おとうさんは?」
仕事が終わった後、真一郎さんが家に送ってくれて、そのまま、ふとんに倒れてしまったので双子達が何をしていたか、真一郎さんはどうしたのか気になった。
「幼稚園いってきた!帰ってきてから、パパはすずちゃんのところにいっちゃった!」
「すずさんのところに!?」
真一郎さんすずさんと僕の仲を取りなしに行ってくれたのだろうか?
きっとそうだ!これですずさんのところに帰れる!
とってもうれしいけど…夢を思い出して、不安になった。
本当に帰れるのだろうか?
すずさんは許してくれるんだろうか…?
藍ちゃんはもう一つ思い出したというのように人さし指をたて、
「もし、許してもらえなかったら、うちで暮らしていいって!」
「よかったね~!」
「……」
きゃっきゃと本当に嬉しそうに言う双子たち。
いっきに不安がます……正夢になりそうな予感。
いや!正夢にしちゃいけないんだ!自分から何とかしなくては!
今、真一郎さんがすずさんのと頃にいるのなら、僕もいって許してもらおう!
真一郎さんの家からすずさんの家は30分ほどだ。走れば15分くらい。
幼い双子に留守を任せるのは気が引けたけれど、子供たちによく言って聞かせれば大丈夫だと信じ、留守番の極意を言い聞かせる。
「知らない人とかぜったいに入れちゃダメだよ!いいね。火も使っちゃダメだよ!もし、変な人とかきたらとなりの家に助けを呼ぶんだよっ」
「そんなのじょーしき!パパの電話しってるし」
「いつも留守番なれてるもん!!おみやげ買ってきてねーカイト!」
留守番になれている双子は快く送り出してくれた。
僕はすずさんの家に急いだ。
だけど、すずさんは帰っていなかった。
真一郎さんもいなかったけれど、カギは不用心にも開けっ放しだった。
いつも僕が留守番していたために、すずさんはカギを閉めるという事をわすれてしまったのかもしれない。
部屋の中は一昨日のままだった。
ただし、一昨日の御飯は綺麗に食べたらしく、食器はツケっぱなしだった。
僕は一応その食器を洗って、1時間ぐらいすずさんの帰りを待っていた。
こんな風に過していると、一昨日のことは何もなかったような気がする。
いつもの僕の生活。
たった二日だけなのになんだか懐かしい…
「そうか…すずさん仕事か……残業かな…?」
腕をテーブルに上半身を寝そべらせて、一人呟く。
ずっと、ここに居たかった。
だけど、やっぱり後ろめたさもあったし、幼い子を留守番にしてしまった事も不安に感じたので、すずさんの家のカギをきちんと閉め、真一郎さんの家に帰ることにした。
「う~さむい!!早く帰ろう!」
吐く息が真っ白。今日はとても寒い日だとニュースで言っていた。
もっと厚着して来ればよかったと、反省している。
トレーナー一枚はやっぱり寒すぎる。
小走りに走っていたが、駅前の商店街はとっても賑わっていたことに目がとまる。
「もうクリスマスなんだ……」
駅まえではもうすぐクリスマスなのでケーキの予約販売や、ツリーが飾られていてとても楽しげで明るかった。
「はぁ…クリスマスまでには仲直りしたいな……」
すずさんと初めてのクリスマス過したかった。
恋人同士ってわけにはいかないと思うけど…
楽しく二人で過す特別なパーティーをすごしたい……。
ふうとため息をする。
ケーキを一通り眺めたあと、僕は真一郎さんの家に帰るために歩き出す。
交差点の信号で青になるのを待っていると、反対側の路地に帰る途中、すずさんを発見してしまった!
真一郎さんの家の帰りは駅前を通るのですずさんの会社にも近かった。
すずさんはさっそうと一人、いつもの帰り道をいく…今、面と向かって会う勇気はないけれど眺めるだけなら…そう思いつつ僕は無意識にかすずさんを追っていた。
一昨日のデジャブだと思ってしまう。
一昨日も同じ時間にすずさんを尾行したことを思い出した。
そして、すずさんはまた、真一郎さんの経営するホストバー兼オカマバーに入っていった。
「ヒカルさんに会いに…かな?」
そう思うと嫉妬とライバル心が沸き起こる。
すずさんが入っていったのを見ると、僕は裏口から店に入った。
店の前に立つギャルソン姿のオカマの紫さんはやはり、ごついボディーガードマンの風体だ。
仁王像にも見える。
僕を見つけると、指を顔の近くで動かしオカマふうに愛想よく挨拶してくれた。
僕は苦笑いであいさつをし、一昨日の面接した曇りガラスの区画の角度から見えないところですずさんをジッと眺める。すると、後ろから怪訝な調子の声で
「なにしてんのかな~カイト。まだ、店は開かないよ」
慌てて、左腕をヒカルさんの首に巻き、回転してヒカルさんの口を押さえ、入ってきた扉の方まで引っ張った。
僕がここにいることがばれたら不味い。
人さし指を立てて静かにしてくれとレクチャーして納得を得ると、ヒカルさんを解放した。
ヒカルさんは小声で、まったく外見と違って力があるね~っと僕を睨んだ。
「ご、ごめんなさい…」
改めて見るヒカルさんの格好はオカマじゃなくってホストのスーツ姿だった。
男の格好もなんだか色っぽさが漂う…
僕がぐぐっと背伸びをする。双子たちも真似する。
「藍ちゃん蓮君は僕が寝てる間、なにしてたの?おとうさんは?」
仕事が終わった後、真一郎さんが家に送ってくれて、そのまま、ふとんに倒れてしまったので双子達が何をしていたか、真一郎さんはどうしたのか気になった。
「幼稚園いってきた!帰ってきてから、パパはすずちゃんのところにいっちゃった!」
「すずさんのところに!?」
真一郎さんすずさんと僕の仲を取りなしに行ってくれたのだろうか?
きっとそうだ!これですずさんのところに帰れる!
とってもうれしいけど…夢を思い出して、不安になった。
本当に帰れるのだろうか?
すずさんは許してくれるんだろうか…?
藍ちゃんはもう一つ思い出したというのように人さし指をたて、
「もし、許してもらえなかったら、うちで暮らしていいって!」
「よかったね~!」
「……」
きゃっきゃと本当に嬉しそうに言う双子たち。
いっきに不安がます……正夢になりそうな予感。
いや!正夢にしちゃいけないんだ!自分から何とかしなくては!
今、真一郎さんがすずさんのと頃にいるのなら、僕もいって許してもらおう!
真一郎さんの家からすずさんの家は30分ほどだ。走れば15分くらい。
幼い双子に留守を任せるのは気が引けたけれど、子供たちによく言って聞かせれば大丈夫だと信じ、留守番の極意を言い聞かせる。
「知らない人とかぜったいに入れちゃダメだよ!いいね。火も使っちゃダメだよ!もし、変な人とかきたらとなりの家に助けを呼ぶんだよっ」
「そんなのじょーしき!パパの電話しってるし」
「いつも留守番なれてるもん!!おみやげ買ってきてねーカイト!」
留守番になれている双子は快く送り出してくれた。
僕はすずさんの家に急いだ。
だけど、すずさんは帰っていなかった。
真一郎さんもいなかったけれど、カギは不用心にも開けっ放しだった。
いつも僕が留守番していたために、すずさんはカギを閉めるという事をわすれてしまったのかもしれない。
部屋の中は一昨日のままだった。
ただし、一昨日の御飯は綺麗に食べたらしく、食器はツケっぱなしだった。
僕は一応その食器を洗って、1時間ぐらいすずさんの帰りを待っていた。
こんな風に過していると、一昨日のことは何もなかったような気がする。
いつもの僕の生活。
たった二日だけなのになんだか懐かしい…
「そうか…すずさん仕事か……残業かな…?」
腕をテーブルに上半身を寝そべらせて、一人呟く。
ずっと、ここに居たかった。
だけど、やっぱり後ろめたさもあったし、幼い子を留守番にしてしまった事も不安に感じたので、すずさんの家のカギをきちんと閉め、真一郎さんの家に帰ることにした。
「う~さむい!!早く帰ろう!」
吐く息が真っ白。今日はとても寒い日だとニュースで言っていた。
もっと厚着して来ればよかったと、反省している。
トレーナー一枚はやっぱり寒すぎる。
小走りに走っていたが、駅前の商店街はとっても賑わっていたことに目がとまる。
「もうクリスマスなんだ……」
駅まえではもうすぐクリスマスなのでケーキの予約販売や、ツリーが飾られていてとても楽しげで明るかった。
「はぁ…クリスマスまでには仲直りしたいな……」
すずさんと初めてのクリスマス過したかった。
恋人同士ってわけにはいかないと思うけど…
楽しく二人で過す特別なパーティーをすごしたい……。
ふうとため息をする。
ケーキを一通り眺めたあと、僕は真一郎さんの家に帰るために歩き出す。
交差点の信号で青になるのを待っていると、反対側の路地に帰る途中、すずさんを発見してしまった!
真一郎さんの家の帰りは駅前を通るのですずさんの会社にも近かった。
すずさんはさっそうと一人、いつもの帰り道をいく…今、面と向かって会う勇気はないけれど眺めるだけなら…そう思いつつ僕は無意識にかすずさんを追っていた。
一昨日のデジャブだと思ってしまう。
一昨日も同じ時間にすずさんを尾行したことを思い出した。
そして、すずさんはまた、真一郎さんの経営するホストバー兼オカマバーに入っていった。
「ヒカルさんに会いに…かな?」
そう思うと嫉妬とライバル心が沸き起こる。
すずさんが入っていったのを見ると、僕は裏口から店に入った。
店の前に立つギャルソン姿のオカマの紫さんはやはり、ごついボディーガードマンの風体だ。
仁王像にも見える。
僕を見つけると、指を顔の近くで動かしオカマふうに愛想よく挨拶してくれた。
僕は苦笑いであいさつをし、一昨日の面接した曇りガラスの区画の角度から見えないところですずさんをジッと眺める。すると、後ろから怪訝な調子の声で
「なにしてんのかな~カイト。まだ、店は開かないよ」
慌てて、左腕をヒカルさんの首に巻き、回転してヒカルさんの口を押さえ、入ってきた扉の方まで引っ張った。
僕がここにいることがばれたら不味い。
人さし指を立てて静かにしてくれとレクチャーして納得を得ると、ヒカルさんを解放した。
ヒカルさんは小声で、まったく外見と違って力があるね~っと僕を睨んだ。
「ご、ごめんなさい…」
改めて見るヒカルさんの格好はオカマじゃなくってホストのスーツ姿だった。
男の格好もなんだか色っぽさが漂う…
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