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童話、イラスト、物語だけを語ります。 個人的なことは書きません。 純粋に物語だけのブログです。
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佐井花烏月(さいかうづき)
性別:
女性
職業:
一応漫画家?
趣味:
漫画を描く事
自己紹介:
佐井花烏月(さいかうづき)ともうします。

ここのブログでは
イラスト付童話や小説を制作していこうと思ってます。

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2011/05/30 (Mon)
 「すずちゃんと住んでたお兄ちゃんだよ。今日から暫く家で住むことになったんだ。ね?」
と合図のように真一郎さんはウインクをした。

「は、はい。カイトって言うんだよろしくね」
「うん!ヨロシクーーっ!!」
といい、二人していきなり僕に飛びかかってきた。
僕は重心を崩してソファーに倒れ容赦なく馬乗りにさて女の子のほうが小さな短い腕をクロスして遠慮なく首をしめてくる。
そして、男の子の方がカウントをとる。
「勝ったー!アイちゃんの勝ち!」
「さすが、藍ちゃん!今度、蓮くんのばんね!」

「こらこら、二人とも今日のところはこれぐらいにしなさい!」
さすがに見兼ねた真一郎さんが僕の上から藍ちゃんを持ち上げどか 
し、蓮くんのとなりに下ろす。
「は~い!おやしゅみなちゃーい!」
やはり声をあわせて命令どうり部屋に戻っていく。
藍ちゃんの締め技のせいで咳き込む僕の背を真一郎さんが擦ってくれる。

「ごめんな凶暴な子供達で、でも可愛いだろ?すずちゃんが時たま来て、プロレスをあの子たちに教えていくんだよ」

「す…すずさんが……そうですか…」

確かに、鈴さんはプロレスが大好きだったから納得がいく。
それにしてもすずさん真一郎さんの家にくるなんて…
僕がもしここに居候させてもらってるって知ったらどうなるんだろう…


翌朝、真一郎さんにことわり、冷蔵庫の中に入っていた物で、僕は真一郎さんと双児達に朝御飯をふるまった。
振る舞ったといっても、ソーセージエッグと、さらだと、お味噌汁だけだけど。

「おいしー!」
「ねー!」
と双児は喜ぶ。

「うん、本当に美味しい!才能あるよカイトくん」

「有難うございます」

美味しいって言ってもらうのは、とっても嬉しい。
でもすずさんはここにはいない…なんだか寂しい。

「すずちゃんにカイトくんを返すのが惜しくなっちゃうなー…別に無理しなくてもいいからね、この子たちと遊んだりしてくれれば」
それは、子供と遊ぶのは好きだけど、遊びが普通と違うこの双児の相手が一番大変だ。

真一郎さんは、卵のついたソーセージを顔の前で軽く振り回しながら楽し気に言った。

「…ってそういえば、その料理の才能、店に欲しいな…今夜の仕事一緒に来てもらおうかな?」

「え?」

目があって、真一郎さんはニヤリと、なにか企んでる笑みを見た気がする…ど見間違えか?
逆に、ドキッとする。優しい微笑みで見つめている。
本当に真一郎さんてホストが天職だ。
男の僕でもドキッとさせるんだもん。(遠くで危害もなく見つめられるのは別)
「やだー!カイトは蓮達のもの!まだ僕と勝負してない~」

「そうだよぉ!」
「そうだね~いっぱい遊んでもらったら、今度はパパに貸してくれるかな?」
「うん!貸す~」
「いい子だね~ってことだから、よろしくね。カイトくん」
ぴっと、真剣な顔になり有無を言わせない。

貸すってって…僕はおもちゃ…みたいなモノなのかな…? でも居候の身で文句は言えない!
すずさん曰く、働かざるもの食うべからずだ。
真一郎さんにはすずさんと仲直りさせてくれる約束ある!
「はい!いっぱいあそぼ~ね~」
「うん!!!」
と親子3人に一斉返事をされた。
真一郎さん本気で僕で遊ぶ気なのだろうか? 
新たな不安要素が増えた…


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2011/05/08 (Sun)
  僕はとってもビックリして、瞬時にソファの背もたれに体をくっつけて青ざめ怯え、激しく首を横にふり拒絶する。
完璧に僕は怯え身震いしている。

「すずさんより、俺を好きになっちゃうかもよ…」

吐息のように適度に低く良い声で耳元で囁く。
危機感と拒否反応が反射的にでて、僕は真一郎さんを突き飛ばしていた。

真一郎さんは、もと座っていた向かいのソファーに計算したように、ばふっと、座る。

「僕は、すずさんとじゃなきゃ!そんな気持ちにはならない!」
本気で、そう言ったものの、語尾のほうではその気持ちが仇になったことを思い、声は小さい。
その反応にクククっと真一郎さんは笑いを殺しているためか顔を赤くし僕の顔を覗き込んだ。

でも、耐え切れなくなって大声を出してお腹を抱えて笑い出した。

「冗談だよ!冗談!!あははははは!本当に面白い子だね!」
といい笑い続ける。「あ…あの……?」
「ごめんごめん、男ならそんな事あるよね、だって男の子だもんね~」

笑いながら僕の背中を叩く。

「だけど、すずちゃんも、さっきのカイトくんのように、ほんとに、理由が分からなかったんだと思うよ。」
「はぁ……」

やはり、義理の妹に手を出した報復だったようだ。

そして、分かり易く僕にハンムラビ法典のように罰した。

真一郎さんは満足したように僕を見て、
「それに君、本当にすずちゃんの事を好きなんだね?」
「はい!それは勿論!」
僕は、勢い良く返事をした。

その返事になおさら満足したのか僕の頭をくしゃっと撫で、
「それでこそ、男だ!心配しなくていいよ、なんとか俺がすずさんとカイト君の仲をとりなしたあげようではないか」
「はい!よろしくお願いします!」

そう返事はしたものの、不安で仕方がない。
真一郎さんが取りなしてくれるといったけれど、いままでの関係ではいられないんだろうなと、不安もある。
それは、当然のことで、報いでもある。
不安も後悔も報いもすべて、覚悟の上でもういちど、すずさんにあって謝りたい。

僕には勇気が足りないけど後ろを向いて、逃げるよりも、前を向いて、今の事態を良くしよう、情けないままよりはマシだと思うことにした。
そう、決意した僕の頭にボフっとまくらが飛んできた。

飛んできた方向から、二人の子供があらわれた。

「パパ!うるちゃい!!」
「うるちゃい!」
「あはは、ごめんね~」
二人は、ずんずんと、真一郎さんのところに駆け付け、ポカポカと、起こされた怒りを行動であらわす姿もかわいい。
そして、どことなくすずさんに似ている。
血が繋がっているからなのか、それともすずさんのお姉さんがそっくりなのかな?

その、行動を眺めていたら、二人同時に、こちらをじとっと見つめる。
「このおにぃちゃんだれ?」

と二人揃って声を合わせ指をさす。


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2011/05/08 (Sun)

「そ、そうですか…ごめんなさい…」

気まずいことを聞いてしまった気がして頭を下げて謝った。

「誤らなくていいよ。それに付け足すとしたら、俺はすずちゃんの義理の兄だよ。」
「義理の兄って?」
「俺の妻はすずちゃんの姉なんだ」
「え…え~~!?」
驚きの余り大声で叫んでしまった。

「声が高い!子供が目がさめちゃうだろう」

チョップで軽く僕の頭を冗談で叩いた。

「ご、ごめんなさい。だけど、どうして僕の事知ってるんですか?」

面接で会ったとは言え、全くの初対面である。

そんな僕の驚きに彼は、女子高生がもつようなシール手帳に、僕とすずさんが写ってるプリクラを見せた。
ゲームセンターに遊びにいった時、撮った物だ。
僕には半分も分けてよこさず、すずさんがもっていて、なくしてしまったというシールの一部だった。
どこでなくしたかは、きっとあの、ホストクラブだろう。
シールのフレームはなく、まん中に堂々と、夜露死苦!と書いてあって、僕の顔も半分その豪快な赤文字で埋まってるのによく、僕だと理解できたな…

「君のことはすずちゃんから聞いている通りだね。とっても面白くていい子だ。」
「面白くていい子ですか?」
「ああ、家事手伝いをよくこなすいい子だともいっていたよ。」

すずさんが僕のことをそんな風に言ってくれていたなんて嬉しかった。

だけど、もう、すずさんのところに戻れない…
そう思うとまた、涙が出てきた。

「おいおいどうして泣くんだ?俺、なにか悪いことしたかい?」
「い、いえ…すずさんが僕のことをそんな風に思ってくれていたのに…僕は僕は……」
僕は事情をこの人に全て話した。

すずさんと暮らしていたこと、すずさんへの想い、すずさんに不埒なことをして逃げてきたことまで…
真一郎さんは真剣に僕の話に耳を傾けてくれて、話し終わってしばらくたっても黙ったままだった。
すずさんにしたことを怒ってるのかも知れない、仮にもお義兄さんに当たる立場なんだから…

「僕って情けないですよね……真一郎さんもそう思いますよね…?」

声が掠れて弱々しくなる。
頭を下げていたので溜めていた涙がポロッと落ちた。

男なのに本っ当に情けなさ過ぎる…女々しい…こんな自分がとても嫌いになった。

そんな、情けない僕の肩に真一郎さんはポンと手を置いた。
その気持ち分かると、慰めてくれてるのだろうか?
同じ男同士ならそんな事もあるさと微笑んでくれるんだと思い…   

そんな同意を求めるように顔をあげ真一郎さんと目があった…
そして、いきなり、シャツをバッと脱ぎ、さっきまでチラ見えの適度に 
鍛え上げられた胸と肩の筋肉ががあらわになる。
「し、真一郎さん!?」
僕は声が驚きのあまり裏返る。

「その欲求、俺が満たしてあげようか?ん?」

挑発するような獲物を見つけたような目で僕を見下ろす。

その瞬間、僕は全身鳥肌と寒気が立った。
ついでに言うと吐き気までしてきた。
ってことは僕は正常な恋愛観の持ち主なんだなんて確認してる場合じゃない。

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2011/04/10 (Sun)
 ドアを開けると車内のライトがついてその男の人の顔が分かった。

「あ!あなたは!」
その顔はホストクラブの店長だった。
「おや?きみは面接にきた…」



ホストクラブの店長の真一郎さんは三五歳
高級マンションに住んでいた。

すずさんと住んでいたアパートなんかと比べ物にならない程の立派な住まいだった。

一言でいえば白亜な宮殿の一室って感じだ。
テレビで
『ホスト特集!女の金でリッチな暮らし!?許せますか?』
で観た通りの高級マンション…
この人はどのくらい女を泣かせてきたんだろう…
やっぱり悪い人なのかも…と考えをしてしまった。

けれど、今目の前で、高そうなソファーまで抱えてもらって座らせてもらい、足の手当てをしてくれている。

そんなに悪い人じゃないのかも知れない。
ちょっと顔見知りなだけの僕を丁寧に手当てしてくれて優しい。

もし、僕が女だったらやっぱり惚れてしまうかもしれない…
湿布を貼って包帯を丁寧にまいて、僕にニッと微笑んだ。
なんだか、不安な気持ちを吹き飛ばしてくれる笑顔。
つられて、かたい表情だった僕も頬を緩めた。

「よし、これで大丈夫だ。ちょっと着替えてくるから、そこで待っていてくれ」
ミルクをカップに注ぎレンジに入れ、自室に入っていった。
待っている間、何もすることがないので、部屋をぼーっと眺めていたが、奇妙なモノが目に飛び込んできた。

室内は白を貴重としたシンプルなものだけど、所々に子供の玩具が散らかっていた。
なんで、おもちゃなんかが落ちてるんだろう?
ふと隣を見ればウサギの縫いグルミが…
手にとって持ち上げてよく見てみると、子供の字で「あい」とかいてあった。
 

ウサギの名前だろうか?

「やあ、待たせてすまなかったね」
「あ、いいえ…」
真一郎さんは意外に早く着替えて来た。
しかもミルクを暖めていたレンジが調度チーンと鳴った。
真一郎さんはスーツを脱いでシャツのボタンを適度に鍛えた胸が見える位あけたラフな格好で戻ってきた。
カップを持って正面に座り、僕にカップを進めてくれた。

「あ、ありがとうございます」

手にしていた縫いグルミをもとの場所に置く。
けれど、その縫いぐるみが気になる…
なので、

「この、ぬいぐるみ可愛いですね」

遠回しに聞いてみたつもりだけど、露骨だったかも知れないと反省。

「ああ、可愛いだろう?」

真一郎さんは頭をかき苦笑した。
真一郎さんの趣味というわけでも無さそうだが、もし趣味だったら恐い。

「うちの子の玩具だよ。散らかっていて恥ずかしいな」
「こ、こども?」
「うん。男女の双児のシングルファザー」

もしかして、『これはあなたの子供よ!』

とか言われて押し付けられた子供とか?
無駄なことを勘ぐっているのを察したのか、真一郎さんはクスクスと笑いながら説明してくれた。

「違うよ、とっても愛していた妻の忘れ形見。妻は一昨年死んでしまったんだ。」





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2011/04/09 (Sat)
 僕は家を出てから行く当てもなく走り続けていた。
けれど、疲れてきてだんだんスピードを緩め、ゆっくり歩き出す。
深夜の街は暗かった。そして、

「さむい……」

今は十二月になったばかり。
だから、明るい、少しでも人のいるところに行こうと駅の方へと歩くことにした。
けれど、視線はずっと、地面を向いていて自分の足しか見えていない。
すごく、後悔している。

「僕…すずさんになんてことを、しちゃったんだろう…」
すずさんに平手打ちされた頬に手を当てる。
ひりひりと痛い。
当然の報いだ…
すずさんにあんな乱暴なことしてしまったのだから…

すずさん怯えてた…あの震えた声…もうすずさんの所に戻れない…
はぁ…っと
ため息をつく…後悔と罪悪感に心が苦しい。
あの時、すずさんと出会う前に戻った…
後悔と絶望に震えていたころの自分に…

「これからどうしたらしいんだろう…」

すずさんが手を差し伸べてくれたから、僕は居場所ができた。
それだけでも幸せだったのに…
一緒にいられるだけでも幸せだったのに…
それ以上のことを求めてしまったから幸せだった場所を無くしてしまった。
涙が込み上げてくる…悲しくって辛くて…
溢れ出す前の涙を腕で拭う。
誰もいない、暗くて寒い夜道はそんな僕の心とにていて、なおさら涙を誘う。
唯一良いことは、泣いている僕をだれも気にしないでいてくれることだ。
ふらふら、とぼとぼと歩いているうちに 車道にでてしまった。
突然、足元に明かりが付いた。
ハッと光るの方向くと、スピードを出した車が、僕をめがけて突進してくる。
跳ねられそうになってとっさに避けたが、足を挫いて道路に倒れ込んでしまった。
車は急ブレーキをかけて、1回転半して止まり、運転手がすぐさま出てきた。
トラック運転手のように罵倒されて殴られるかと思ったが、

「だいじょうぶか?どこか痛いところないか?」

あわてて、倒れている僕のことを心配している。
心配かけちゃいけないとおもい、立ち上がろうとして、足を動かしたらズキンと痛んで、立てなかった。
しかたなく、正直に告白する。

「あ…大丈夫ですけど…避けた時に足を挫いたみたいです…」

「それは大変だ!手当てをしなくては!もう病院はやっていないし家は何処だい?」
「家は無いです…ぼく…」

「家は無いって家出か?」
「ちがうんですけど…そんなところです」
「じゃあ、俺の家においで」

その男の人の顔は暗くて良く分からなかったけど声はどこかで聞いた 
ことがあった。
とっても男らしいく優しい声だから…
僕の体を軽々とお姫さまだっこをすると、車の助手席に乗せた。


 

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2011/04/08 (Fri)
 「ただいまーカイト」

すずさんは深夜に帰ってきた。
僕はいつもなら子犬のように御主人様の帰りを待ちに前ったように

「お帰りなさい!」
と喜ぶところだったが、

「遅かったね、すずさん…御飯を作って待ってたのに…」
テーブルの上にはいつものように鈴さんと食べるための御飯を作ってラップをしてある。
まるで、浮気帰りの夫を皮肉っぽく待ち続けた妻のような感じだ。
僕はあの後から未だ怒っていた。

「なにいってるの?私遅いっていったじゃない。一人で食べていてって」
「聞いてませんでした!」
怒ったような声で僕は反論した。

「聞いてないあんたが悪いんでしょ!」

すずさんも怒ったように僕以上に声を荒げて、ゴツっとすずさんの怒りの鉄拳が僕の頭を一発襲った。
理不尽に怒っている僕への制裁だ。
僕も理不尽だと思う。


僕が勝手に怒ってる。
無言なままで、すずさんは着替えに部屋に入っていった。
怒っている理由としてはホストのことだ。
ホストって、男に甘えたい女がお金を渡して、つかのまの恋人気分を味あわせる仕事。
インチキな商売、遊びの恋じゃないか!
僕だって男だ。
すずさんが望むなら今まで以上に尽してあげて、優しくしてあげるのに…
すずさんのこと本当に好きだから…
だから、ホストに夢中のすずさんに怒っている。
着替えを終えて、トレーナーとジーパンのいつもの格好をして、向いの席の椅子にすわる。
すずさんは怪訝な顔をして僕をジッと見て言う。

「どーしたのよカイト…なんか機嫌が悪いじゃない?」

僕の何時にない雰囲気に気付いて、すずさんは心配しそうに僕に話し掛ける

「別になわけないでしょ!どうして機嫌が悪いのか分けをいいなさいよ。こっちだって、気分悪いじゃないの」

また鉄拳をくらわすような雰囲気だ。

すずさんの鉄拳はトラック運転手の拳骨より痛い。


「すずさん今日ホストクラブにいってたでしょ?ぼく見たんだからね…」

上目使いですずさんを睨みながら言う。
すずさんはどうしてそのことを知ってるんだというような驚いた表情だったが、ため息を一つつき、呆れたように
「だから、なんだっていうのよ。私がどこ行こうが、カイトには関係無いじゃないのよ」

関係ない…

確かに、関係ないかも知れない。
だけど僕はその言葉を否定する。

「いやだ!関係なくない!」

僕は隠していたすずさんへの想いを吐き出すように叫んだ。
「いやだ!いやだ!他の男とすずさんがいるのが嫌だ!僕はすずさんのことが好きだから!関係なくない」
「ちょっと、カイト何いってるのよ!落ち着きなさいよ!」


すずさんは僕をなだめようとしてか?それとも正気にさせようとして手を上げようとした、その腕を僕は受け止め、すずさんをどさりと床に組みしいた。

「カイト退きなさい!」
すずさんは掴まれた腕は床に着けまいとして強く押し上げようとするが、もっと強い力で僕がその腕を押さえる。
男の僕が本気を出すと、さすがのすずさんの力も適わないらしく力を抜いたずずさん腕を床にたやすく押さえ付けられた。
僕は顔をすずさんの耳元に近つけ、まだ伝えていない思いを囁くように口にする。

「すずさん…僕も男だよ…僕のこともみてよ…」
「カイト…っ!」



ぼくは鈴さんにキスをした。
首筋にひとつ。
そして唇にいたっては…
キスは初めてだったけどそれはディープなキス。
ドキドキと興奮して何も考えられなくなる…



けれど、ふと、暖かいな涙が、僕の顔に触れた。

ハッとして、唇を離し、すずさんの顔を見てみると、すずさんは泣いていた。
いつもは男らしいすずさんが女性らしく泣いていた。
脅えたような表情は初めて見た。

すずさんの掴んでいた腕の震えが伝わってきて、とっさに腕を放した。
そんなすずさんを見て、僕にグサっと罪悪感という槍が矢が突きささった。
そして物理攻撃としてすずさんの平手打ちが僕の頬をたたいた。
僕の頭の中は真っ白になった。
冷静になったのかも知れない。
さっきまでの熱や焦燥感は一気になくなった。

「カイト…変よ…変だよ…」


すずさんの声は震えていた。
僕はなんて事をしてしまったんだろう!
罪悪感の槍が思いっきりまた刺さる。
冷静になって考えてみると本当に変だ。
嫉妬して…すずさんにこんな乱暴なことをしてしまうなんて!

「ごめんなさい!すずさん!本当にごめんなさい!!」
と叫んではダッと、家を出ていった。

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2011/04/07 (Thu)
 何があっても
絶対に負けないの

だって、わらった者勝ちだから
笑えなければ負け

すべてに
勝ちたいなら
笑いなさい
どんな形でもいいから
笑って

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2011/04/04 (Mon)
  面接場所のこの部屋は扉がなく、通された入り口には控え室などあったけど、この部屋は区画に作ってあるらしくて、フロアからはこちらが気にならない位置にあるみたいだ。
だから、僕がここに居ることにすずさんは気付かない。

そして、僕はずずさんがいるテーブルを振り返って壁に隠れなから見みていると、長髪で背広を着た芸能人並に綺麗な男が現れて、すずさんのグラスにお酒を注いだ。
それをすずさんはぐびッと飲む。
すずさんの隣に座る時男の横顔をみた。
その男は、僕とあまり年がかわらないように見えた。
パッと見からでも18,9才くらいに見える優男。
すずさんより年下だ。
大人の男が好みという分けではなかったらしい。
それに、その男がすずさんの恋人と決まったわけではない。

なんだか、僕と同じように接してる感じがする。
優しい女らしいすずさんじゃなくてがざつで、男らしいすずさんだ。
だが、すずさんは目を擦るしぐさをすると男はすずさんの顔を優しく触り顔を自分の方にむかせるとキスをした!

d40d4c18.jpeg

角度的にキスをしているように見えるだけかも知れない。
それにまだお店は開店していない様子だ。
客はすずさん一人。
しばらくして二人は顔を離し、こちらに顔を傾けたすずさんの表情はどことなく赤かった。
それはつまり…角度的にではなく、本当にすずさんとキスをしたんだ!
あの男こそ、恋人なのか!
そう思うと、カッとなってしまって飛び出 そうとした時、

「きみ、よそ見をしてるんじゃないよ。面接に来たんだろう?」

店長らしき男の人が僕の前の椅子に座っていて、声をかけてきた。

ハッとして振り向くと、三十路を過ぎた様子のとっても、優し気で甘いマスクの大人の男が座っていた。

「履歴書を見せてくれないか?」

声もとても色っぽく優しい雰囲気がある男の声だ。
そういわれても、履歴書なんて持ってるわけがない、すずさんが気になって後をつけるためにここまできた。
そして、結果が分かったのだからこんな所にいる必要なんかない。

「あ…その…やっぱ、地道に働こうと思いますので失礼します!」
と言い捨てて急いでホストバーを後にした。



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2011/03/02 (Wed)
41efbcd0.jpg

  恋人の話をしたりしないのは、ホストがいるから、恋人はいらないということなのか?
ホストにすずさんはハマっているということなのだろうか?
ホストにすずさんはハマっているということなのだろうか?
けれどすずさんは僕と同じでそういう、不実きまわりない男が嫌いではなかったか?
ホストはどう考えてもヒモと同じくらい不実な男どもの集まりではないか!
その中にすずさんが本気で好きになった男がいるとか…
ぐるぐると疑いの思いが頭の中をめぐる。 そう思うとまたしてもいても立ってもいられなくなった。

看板の下の玄関からは階段になっていて、地下に店があるらしい。僕はその玄関の壁から、顔だけを出し恐る恐る中を伺う。
階段はかなり長いものになっていて、店の入り口扉は地下にあり、かなり広い空間らしいので慎重に下に降りてみる。

23ac7318.jpg

すると、玄関に一人の筋肉の筋が白いシャツから透けて見えるスキンヘッドのギャルソン姿の男が立っていて、偶然目が会って見つかった!
慌てて逃げようとしたが、ガシっと素早く僕の腕をとって捕まえた。
掴まれた腕を離してもらいたくて思いっきりふりまわしても離してくれない。
男は僕を不振な眼差しで睨んでくる。
ホストといったら、優男って感じだが、この男は体格が良い。
顔は美形というよりか、格闘家のようにごつい感じがする。
だから、なおさら恐い。
「きみは…もしかして…?」
外見とは違い声は優男…
「な…なんでしょか…?」
声が裏返った。
心臓がぎゅっと縮む感じがする。
「アルバイトの面接に来たのか?」
「……」
なんて言ったらいいのか言葉につまる。
このウェイターらしき男も返事があるまで腕を離してくれない気らしい。
僕はふと考えた。


 この中に入ってすずさんが中でどんな事をしているのか調べるためには面接だと言って、中に入った方がいいかも知れないと…
男はまた問う。
「君は何しにきたんだい?」
「め…面接…面接にです!」
「じゃあ、こっちじゃなくて、裏の方だ。」
といって、僕の腕を掴んだまま、お客さん用の扉ではなく、地下の廊下の突き当たりの扉から入ることになった。

 ウェイターの男はバーの一角のテーブルに僕を待たせた。
店長は今、出かけているらしく、しばらく待っていてくれということだった。
店の雰囲気は綺羅びやかで、オシャレな柄が彫ってある木製の棚に、とっても高そうな ワインや、酒のボトルがきれいに並べてあり、シャンデデリアの夕日くらいの明るさに照らされて、オレンジ色にキラキラと光り輝いていた。
落ち着いた雰囲気でセピアの世界という感じだ。
セピアの世界に異質なポスターがところ狭しと張られている…
ホストの店員のポスターが思いっきりCGを使った感じでなんか、テレビドラマの宣伝ポスターのようだった。 その他にもカレンダーやら、プリクラのように加工したフレームに店員が格好をつけた写真とかがたくさん飾られていた。
そのポスターが飾ってある近くの席にすずさんを発見した!
後ろ姿だけど、肩までの癖っ毛の髪は確実にすずさんだ。

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2011/02/22 (Tue)
  すずさんの会社の休みの前日。
僕は尾行をすることにした。
ひっそりと会社のビルの影に隠れて、すずさんが出てくるのを待つ。
影からつけていこうという作戦だ。
朝、仕事に行く時すずさんは、僕に今日も帰りが遅くなると言っていた。
だから、今日はぜったい、すずさんは飲みにいくそう見込み張り込みをすることにした。

すずさんはお昼を外で食べにいくとき、他に男がいないか調べたが、一人でパンを買って会社に戻るだけだった。
すずさんの会社は女しかいないという事を思い出し安堵した。

けれど、今夜は違う。
絶対どこかで飲みに行くはずだ!
待つ事5時間。会社が終わった。
すずさんは女友達と一緒に飲みに行くのだろうか?
僕達が住んでいる所は東京都心という訳ではない。
S県の新都心の近くの街だ。

けれど駅前はとても華やいでいる。
会社帰りの人とかが帰りに飲みに行く所は沢山あった。
すずさんに気付かれないように素早く建物の影に隠れながら後を追う。
途中で、すずさんと一緒にいた女の人たちは駅前で別れた。
すずさん一人になった。
すずさんは横断歩道を渡らずに車が通らないところを見計らって、走って反対側の歩道を歩く。
僕もここで見失ってしまっては今までの尾行が無駄になると思い、同じように歩道に飛び出した。
すると、トラックが法廷速度を無視して走ってきた。

「死にてーのか!コノヤローーー!」
と急ブレーキでトラックが僕がぶつかる寸前で止まった。

その騒ぎですずさんがこっちの方を向いた。
慌ててすずさんに気付かれないように、トラックの影に隠れる。

トラックの影で一発トラックおやじにゴツかれたが、バレるよりましだった。
一発殴られてから、すずさんを人込の中から探し出し、また遠くから尾行をする。
すると、薄ぐらい角を曲がって、すぐ近くの店の中に入った。
その店は僕にとってというか、多分いかがわしい場所が嫌いな真面目な人は決して入らないお店だった。
オレンジ色のライトに照らされたオシャレな雰囲気の看板。
看板は英語でなんて書いてあるかわからなかったが、
ホストクラブと小さくサブタイトルののようにカタカナのネオンが光っている。

「こっ…ここって……ホスト…クラブ……」
ホストクラブ。
そこは男の園。
いい男ぞろいで、女性達を紳士的にもてなし、お金をとるお水の世界…
そんなところに、すずさんは入っていったなんて!
僕はとても驚いた。
男の所在を調べるために尾行を続けていたが、完璧黒ではないか!


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2011/02/20 (Sun)


そして現在…
「メシまだなの~はやくして~」

頭をバリバリ掻きながらドカっと椅子に腰掛け僕に食事をせかさせる…

「はい少し待っていて下さい。あとはお皿によそるだけ…っと」
今日のメニューはニラレバ炒めだ。御飯をよそり、一つ一つテーブルに並べていく。

「すずさんも少しは手伝ってくれてもいいのに…」

と呟くと、すずさんはムッとして、お箸でぼくを指しながらお行儀の悪いのも構わずいつもの台詞を言った。

「何いってるのよあんた居候なんだから家事手伝いするのは当たり前でしょ?うだうだ言わない!」

そう言い、僕が作った夕飯をガツガツと男のように食べる。


テレビをつけると、ヒモ特集が放送されていた。
ひも男の生活密着取材というタイトルで隠しカメラで撮った映像が流れる。
同棲している女の人を送りだすと、食事の片付けをして、掃除をすると、おこずかいをもって外に出かける。

出かけたら、一緒に暮らしている人とは違う人と会いデートをして、仕事から帰ってくるころに戻り料理をして、おこずかいをもらう為にごますり。
そして、愛してるよとか囁いて愛しあって熱々以上は放送はできないので、司会者の映像に移りひもの生活について批判する。

そのテレビを黙って僕達は見ていた。

人事ではない生活風景にちょこっと、気まずくなった。

そう思っていたのは僕だけだったかもしれない。
なぜなら…

「サイッテーよねー!この男!すきな女は一人にしろってのよ!養ってもらってる分際で!生意気よ!自分で稼げってのよ!女もおんなだけどさ!騙されていることに気づけってのー」
と食事の後のお茶をグビっと一口飲むとドン!と怒りをあらわすようにテーブルに置く。

「そ…そうだね…僕はそんなことしてないからね」
念のためそういっておく。
僕もヒモとかわらぬ生活をしているからだ。
すずさんは僕の方を見てきょとんとした様子で

「なにいってるのよ、あんた、ヒモじゃないでしょ?」
「え!そ、それは…そうだけどぉ…」
僕は戸惑った。

僕もすずさんに養ってもらってる身だ。
どうみても、どう考えてもヒモ生活だ。
すずさんは決定的にヒモとは違うといった口調でいった。

「だって!ヒモはあくまで彼女の彼氏でしょ?カイトは違うじゃないの。恋人じゃいし
「…………」
僕は言葉につまった。
すずさんは僕のことを弟のように思っていて、異性として僕を決して見ていないといっているようなものだ。
僕は少々傷付いた…

「まぁ確かにカイトはよく私に尽してくれているし…一言でいうなら奴隷みたいなものよねー」

奴隷…僕はヒモすら成れない…奴隷なのか?ヒモ以下…

頭にぐあんぐあん鐘をつかれたように奴隷という言葉が頭の中でこだまする。

「どうしたのカイト?」
「べ…べつに…なんでもないよ…」
涙声でなんとか答えた。

ああ…ヒモが羨ましい…僕もヒモになりいた。
いや…ヒモというか恋人になりたい!

すずさんは僕のことを異性として見ていない?
すずさんの好みの男性はどんな人なのだろう。
やっぱり大人の男が好みなのかな?
僕は大人の男を目指そうとしても年の差があるし大人びた雰囲気を自分でも持ってないと思うし…当分無理な話だ。
それにしても、すずさんに彼氏がいるとかそう言う話は聞いたことがなかった。

もしかして、僕に内緒で彼氏がいるとか…仕事場とか…それとも…
すずさんは近頃酔っぱらって帰ってくることが多い。
朝帰りとはいわないけれど、帰りが遅い。

すずさんの仕事はグラフィックデザイナー。
小さな会社らしいけど、残業も多いらしい。
一日会社に泊まることもしばしばある。

けれど、休みの前の日は酔っぱらって帰ってくるのだ。
どこかで飲んでくる。
そこで男と会ってるのかもしれない!
そう思うといても立ってもいられなくなった。



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2011/01/13 (Thu)
りさいずふろうしゃかいと




僕、網田カイト一枚の上着をあまよけにして寒さに凍えて、
路をゆく人をただ見つめながらズボンもびしょぬれになっても雨がたまったアスファルトの地面に座っていた。

皆僕を変な目で見る…

当たり前だ

僕は浮浪者だ。
しかも十六歳で普通なら学校に通っている年ごろだ…

だけど僕には行くあてがなくてとても孤独だった…

(おなかすいたな…とても寒い…このまま死んじゃうのかな…)

はぁ・・・っと溜息を吐く。

その息がもったいなくあってついでに手も温めてみる。

それでも寒い…

もっと…もっと溜息みたいな息を吐き手を温め続けた。
寒さを感じるのは体だけじゃない

孤独だ・・・
寂しい・・・

そう思っていた
その時、ただ見つめていただけの視界を遮られた。

逆に不思議そうに此方を見つめてくる。

「君どうしたの?こんなところにうずくまって寒いでしょう?」
と優しく声をかけてくれた。

心配してくれている…

腰をかがめて、僕を自分の傘に入れてくれた。

肩までの短い癖っ毛の髪が傾げた時に
さらりと斜めに流れた。

幼さが少し残る綺麗なお姉さんだ。

声と同じ優しい表情。

「良かったら、私の家においで・・・ね?」
でも少し困ったような、迷子の子供を慰めるように優しく微笑んでそういってくれた。


「…っつ」

その言葉と声の温かさで僕の頬から涙が伝って、言葉に詰まる。



であい


急に心が温めれたせいか、涙が止まらなかった…
冷たかった心が溶かされて体から出た感じの涙…

「変なことしないからね、あんしんしてねって
泣かないの!
私が泣かせたみたいじゃない~~」


彼女は今度は本当に困惑し驚き、冗談を言いながら僕を慰めてくれる。

それが
うれしくって・・・って
言葉に出したかったけれど、声に出ないほどうれしかった…



「さ、行きましょう」


手を差し伸べられた…
その手は柔らかくて温かかった…
全てにおいて僕は
この人

すずさんに温められた…

そして半年後…


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2011/01/13 (Thu)
不安不安定
人生安定してない不安不安定

安定した人生送りたい

けれど
安定した人生なんてないのかもしれない

ただ

お金に不安のない人生が欲しい

けれど

それすらも
かなえられない人たちだっている

今安定の為に戦える力
将来があるなら

安定ある未来の為に出来る限りのことをしてみたい

でもできないから

じんせい
不安不安定

頑張るしかないの

がんばれる事が出来るの


不安不安定な人生でも生きていく
それが人間の運命

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2010/10/24 (Sun)

世界の文明が崩壊し、昔の文明はゴミの山から見つかった。

それは黒く四角い箱にガラスがはまっているごみだった。

四角のかたまりだけれど丸いボタンがいくつか付いていて、押してみると黒いガラスが明るく光り、中からスーツ姿の人が現れた。

「スイッチを押してくれあなた!
私を拾ってくれてありがとうございます!
私は九十年代に作られたテレビです。

文明を忘れたあなたにこの素晴らしいテレビについてせつめいしましょう!
テレビとは世界の人々に様々な情報を伝える電気機械です。

世界の出来事をその場にいて、知ることが出来、想像した物語を放送し、人々は、娯楽として楽しみ、欲しいものも、知りたい物も、知りたい知識もテレビを通じて得ることができた一家に一台あった文明機械なのです。


テレビの中にいる人は楽しげに説明をする。

この人がどうして箱の中に入っているのか不思議でテレビを持ち上げたり回してみる。

「私は電波でテレビに映っているだけです」

電波……?
それは、どういったものだろう?

「電波は赤外線より波長の長い電磁波のことでテレビがその波長をキャッチすることによって画像が映るのです。
そのエネルギーを人々は利用し、生活をしていました。

それは平和な使い方ですが、平和ではない使い方をするひとにより文明がほうかいしてしまったのですね・・・」


ミサイルとか原爆でこの世界は、文明は崩壊した…

子供の私が生きていくには大変な世界…

テレビの中の人はさっきまでの明るいだけの話し方ではなくやさしく語る。

「けれど、以前の文明より素晴らしい文明・文化をあなた達なら創れると信じています。
なぜなら、私が電波を送っている場所は未来からなのですから!」

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2010/06/20 (Sun)
 やらなきゃって

思っても

動けない


思いだけ
口先だけ

めんどくさい

それじゃあ
何もならない

時が過ぎるだけ

だから
少しずつ

やってみよう

そうすれば日常になって
やらなくちゃいけないことになるから!


さあ!

はじめよう!


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2010/01/18 (Mon)
知ってほしい

でも

知られたくない

本当の私を見せたくない

灰かぶりのガラスの靴

本当は透明で綺麗だけれど

気付かれなければ

埃が被り輝きすら無くなった
忘れて捨ててしまいたい靴

そんな私が一夜限りの魔法で輝いた

私だけが王子様の心の中にいられただけで幸せだから

今の私は美しく透明で輝くガラスの靴

その思い出だけで胸いっぱいで
幸せなのです。


ですから
追いかけないで

魔法が解けてしまった私を捕まえないで

美しい私のままの思い出を王子に残しておきたいから

だから

美しくない本当の私を見せたくないのです…

永遠に光り輝けぬ
ガラスの靴のシンデレラを・・・



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2009/11/20 (Fri)
私は

眠る

美しき姫

いばらに包まれた城で

王子を待つ

でも

もう

若くない

時間がない


現実の私はもう
若くない……

こんな私を目覚めさせる王子は

現れない


現れるとすれば……








狩り忘れた魂は今はいない魔女の呪いによって
茨の城に閉じ込められている


私は死神

大ぶりの鎌を振るい茨を斬って魂のもとへ辿り着く


「姫むかえにきましたよ」



夢の中で
黒いマントに
大きな鎌をもった死神が現れた

黒いマントからのぞく顔は
骸骨ではなかった
金の髪に澄んだ空を思わせる瞳

美しく整った青年だった


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2009/10/30 (Fri)
おいかけて
おいかけて

いつも
いつも

みつめてる

ほのかに明るい笑顔の君

どうして
そっぽむく?

何か悲しいことがあった……?

しばらくの夜

星の涙があふれ

その涙隠すため

雲が現れる


だけど




まってるよ


また

君がほほ笑みを見せてくれるのを…




ねぇ…お月さま

夜は巡り
日は巡る
地球に住まう私たちは

月日を追いかけて時を巡る


それは
未来への

おいかけっこ

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2009/10/28 (Wed)
笑って
怒って
喜んで
哀しんで
嬉しくて
恨んで
幸せで
蔑んで
褒めて

綺麗な感情も汚い感情も

どれも欠けては

心は理解できない

たいせつなこと

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2009/10/28 (Wed)
怒られるのが怖い

失敗を確かめるのが怖い

逃げたい

逃げたい!

知らないふりをしていたい!

ずっと逃げられるだろうか……

何日?何年?何十年?

時間に追われる恐怖感……




それが嫌なら



恐怖から立ち向かう!

怖くても逃げたくても
まっすく立ち向かえば

時間も未来も自分のもの!

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2009/09/24 (Thu)

笑わない
笑えない
ただ

悲しげにうつむく石像。

さみしげな表情で若い石像を見つめるものに訴える

ほほ笑まない石像
見る者をその者の気持ちを考えさせる

ただ見つめて思うこと。

笑ってほしい。

楽しいと思ってほしい。

その思いが胸によぎる。

そんな悲しい顔しないで

この世には素晴らしく楽しいことがあるのだから


悲しい顔した石像は人々に励ます心を植え付けている

 

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2009/06/12 (Fri)

……人形には魂が宿る……

宿った魂は遂げられなかった思いをとげなければ天へ昇れない

そんな魂の集まる場所は数多く人形師がいるけれど、特別な人形師にしかかなえられない

大海氏という古来から人形に魂を込めて操る一族しか魂の思いを叶えることができないといわれていた…


「どうして泣いているの?」

暗い部屋の中、明かりを照らすのは丸い格子の中心の位置にちょうど収まった明月だけ。
そしてその部屋の中には幾つもの人形が並べられていた。

十歳くらいの髪を片口で切りそろえられた一見少女にも見える男の子冥月は、菊の刺しゅうを施した振袖を着て

繊細できれいな顔をした死した魂の生前の面影をした人形を見つめ問う。

その人形からは涙がぽろぽろとこぼれている。

特にそういうからくりが仕込まれている人形ではない。
人形に宿った魂が泣いているのだ。

その人形を慰めるように頭をなでながら

「あなたの心残りは何?」

時は江戸という町が東京という名に変わって間もない時代
外国文化が日本に入って街を変えていった頃の話。
 

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2009/05/12 (Tue)

お母さまが作られた毒林檎…

…私は喜んでそれを食べよう…
 
罪を滅ぼせるなら 私の所為で

苦しんでいるお母さまを安心させることが出来るなら

いいえ 私は私のために林檎を食べるの 私自身が苦しいから
 
この罪であること自体がくるしみ…
 
自分が満たさせるために人を魅了してこの美しさに溺れさせた

好きだと思いこませて騙して逃げたこと

私を償えるなら喜んで 毒とともに消えるわ…
 
私はお母さまが作られた毒林檎
 
私は喜んで食べようこの私という罪を消せるなら

でも… 消えたのは罪を罪と認める心だけ…
生き返った私はもう怖いものがなくなっていた…

王子の強い愛と権力ですべてのものから

私を守ってくれるから だから二度と反省なんかしない
反省する心が消えてしまったのだから…
 
罪という罪悪感は
毒林檎とともにきえてしまったから 死んでしまったから

毒りんごで 

死んだのは成長のために
必要な反省の心
 
もう反省なんかしない
 
楽しい人生を生きていく
 
白雪姫は毒林檎 毒に毒を重ねて熟れていく……
 




……朽ち果てるまで……

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2009/05/06 (Wed)

嘘つきな狼に恋をした
好きだった……


あなたが偽善者だって分かってた……


ただ……嘘をついていてほしかった……

私に優しいあなた……


でもあなたは私にとって優しくて愛おしい人の真似をしていただけ……


私は不安で怒りで
あなたに問いただす

あなたの正体を……


知っているの…
悪い狼だって……


ただ

優しいままでいてほしかった……

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2009/05/05 (Tue)


人魚姫は微笑む。


私は泡になったわけではない。


泡になったふりをして王子と別れた。


王子を好きになったのは確か。

好きだから人になった。

けれど彼は真実を見抜けぬただの人……


そんな人間に恋したことを思い苦笑する。


自分の馬鹿さ加減に?



それとも



恋した思い出を……?

海の泡になり消えた私を悔やむ彼を最後に見たとき


嬉しかった


それだけで満足。



恋したことを後悔しない。

思い出は私の中に……


永遠にしまっておこう。

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* ILLUSTRATION BY nyao *