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童話、イラスト、物語だけを語ります。 個人的なことは書きません。 純粋に物語だけのブログです。
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佐井花烏月(さいかうづき)
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一応漫画家?
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漫画を描く事
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佐井花烏月(さいかうづき)ともうします。

ここのブログでは
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2013/10/30 (Wed)
 目的地は月ミチの村。
 そこにある月船の岩といわれる場所似向かうために馬車を走らせている。
 人に戻るためにはミチの村にある森に囲まれた大きな岩崖の頂点に咲く月化草が必要だという。
 月の変化を見つめ続ける草という意味で、月の光を浴びた草は姿をかえる力を持つという伝説の草。
 その草を手に入れるためにジュダ王子とジュカ猫とグレイはお忍びで城を出た。
 と言っても、ジュダはもともと第四王子で継承権もない。
 王子だと敬われても何をすることもない。
 だから咎める者もいないから遠慮なく禁忌とされている魔術研究に没頭していたりする。
 
 正直咎められたい、気にとめて貰いたい、と思ってもいる・・・
 あの日以来ジュダを恐れる親族や家臣達に囲まれてしまっている・・・
 
 馬車に揺られ、ジュダはうとうとし、眠った。
 眠って見た夢は昔の夢。
 あれは…僕が5歳のとき…近隣の国からきた年老いた老人とあったときのこと…
 恐ろしい憎いものでも見るかのような目つきで僕を睨んだ。
 王宮の薄暗い物陰のような場所でいきなり捕まえられてあの恐ろしい目を間近に見て、恐怖におののいた。

「どうして…生まれたのだ!?」

 幼いジュダは突然首を閉められる。
 いわれのない恨みの恐ろしさを幼い頃のジュダは鮮明に覚えている.

 だから夢でも現実に思える。
 老人とは今日、父王の謁見の間で会ったばかりなのに、そう、わけが分からないことを言いなおさら首を強く絞めてくる。

「お前はまたあの悪夢をくり返す者なのか!?」

 やめて!やめてよ!くるしいぃ・・・・・・

「あの悪夢を再び繰り返す前にお前を!!」

 くり返す?何を?とにかく助けて…
 くり返さないなにもしないから……
 助けて…誰か……

   ガブ!

「っ…!」

 指先に痛みが走り、ジュダは目が覚めた。

「もうそろそろ着くぞ。うなされている場合ではない」
 ジュカ猫がジュダの指を噛んで起こしてくれたらしい。
「ジュカ…ありがとう。お礼をあげるね?」
 指でわっかを作ると人差し指を勢いよく弾いてジュカ猫の鼻頭にあてた。
 
ジュカ猫はシャーーー!と口を大きくあけ、威嚇した。

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