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童話、イラスト、物語だけを語ります。 個人的なことは書きません。 純粋に物語だけのブログです。
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佐井花烏月(さいかうづき)
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一応漫画家?
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漫画を描く事
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佐井花烏月(さいかうづき)ともうします。

ここのブログでは
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2013/10/30 (Wed)
実は月化草の葉と根、茎をほんの一欠片削るだけで用は足りるものだった。

 そのことを知って、自分を試した罰と悪口いった罪として、グレイにジュカ猫を押さえてもらって鼻ビンタを思いっきりくらわせてやった。

 魔薬研究室に戻ると、早速薬を作りにかかった。
 出来上がった薬は茶色と黒色のマーブリング…とても下手物な色……ジュカは顔をしかめる。

「ねえぇ…・・・これ本当に飲めるの?」
「ああ…これを飲めば我は人に戻れる」

 ジュカの声は嬉しそうだ。

「うーん………」

 ジュダは、いつも懐にかくし持っている、七つ道具の香辛料を手にとって良い事を考えた。

「ねえ…人間に戻った時、服がないと大変でしょ?
 グレイ、ジュカを連れてって服を選んで来てよ」

「それもそうだな…苦しゅうない。グレイよ、我の服選びを手伝え」

「そうですね。人間に戻って変態魔王の称号をジュカ王子から貰いたくないですしね」

「・・・さすがジュダの側近じゃな・・・」
 無害なようで口が悪いと印象を強く持った。

「ん? 誉めても何も出ませんよ」

『誉めてないんだが・・・』と口に出すことはあきらめた。
猫に生まれてからあきらめが良くなったなとジュカ猫は自分を評価した。
「とにかく、服選びをすまそうではないか」
 
 グレイとジュカ猫は揚々と部屋を出ていった。
その好きに、ジュダは調味料を入れて味付けをしてしまった。

 戻ってきた時、ジュカ猫のために薬を豪華な皿にもり飲ませた。

 色はそのままでも味はとても美味しかった。
美味しい為、全て飲み干したジュカ猫は急に体中から煙りが出て煙りが治まった頃にはネコの姿ではなく人の姿に成っていた。



その姿は、黒い髪とても長く星をちりばめた煌めきが夜空を思わせるほど美しく床に着いた髪はしなやかな美しいのうねりのようだ。
 
そして、人間のジュカはジュダより少し年上に見える。

 顔はさすがジュダの先祖だけあってどことなく似ているが、人を魅了する凜とた美しさが備わっている。

「やったーーーー!成功!」

 ジュダは両手を上げて喜ぶ。
 目に涙まで浮かべている。

 「王子より神々しい感じがしますね!」

 グレイはジュカの姿や雰囲気が一瞬で高貴な者だと感じて感動で両手を組んでいる。

「なんだって?ぐれい~?」
 すかさずグレイの頬をつねる。
 ジュカ猫に再び視線を戻し

「どう?黙っていないで人間になった感そう言ってみてよ!」

 ジュカは声はそうだと思い、いざ何をいうか迷った。
 取りあえず撥音から…
「…に…にやーーーぁ……?」

 声が猫の泣き声?

「ん?」

 三人はキョトンとする

「にや!にゃぁあ!!ん!」

 ジュカは一生懸命人間の言葉の撥音をちゃんしても猫の鳴き声しか聞こえない。

 ジュダにどうなっておるのだ!?と言ってみても猫語である。
 ジュカにも猫の言葉で自分の耳に届いている。

 ジュダはジュカが猫語を喋って思ってジュカの長い髪を引っ張る。

「ふけてんじゃないよ!ほら、感想…」

 ジュカも苛立ちが頂点に達して、髪を引っ張る手を払い除けて、ジュダの頭をひっぱたいた。

 つっ掴み合いの喧嘩になりそうなところをグレイが間に割って入ってそしする。

「王子…もしかして失敗したんじゃないでしょうか?」

「えー?」

 と、疑わし気にジュカをみると煙りがボムっと体から湧いて、猫に戻ってしまった。

「おまえ……薬になにいれた…」

 とてもドスの効いた怒りが感じられる声…
 猫の姿に戻ったら喋れるらしい。

「え……?ジュカの教え方が悪いんじゃないの?」
「いや…味が良すぎた…味付けしたんだろう?」

 そっぽをむいて口笛を吹いて誤魔化し始めたジュダにジュカ猫は飛びかかり容赦ない爪がジュダを襲う!

「だって僕のポリシーが許さなかったんだモン!薬だって美味しい方がいいジャン!!」

「開き直るなバカ王子!!魔薬作りほんと才能ないな!!
教えた通りにすれば出来るのに余計なことしおって!~!!」

「王子は人と違ったことをするのが好きですから諦めるんですね…」

 グレイは苦笑して嗜める。

「そうそう!同じことしてたら未来なんか変わらないからねーははははは!!」

「そんな調子だといつまでたっても魔法使いになれないぞ!」

「それなら君も人間に戻るのむりだね~ま、気長にいこうよ。人生さきは長いんだからさー」
 そういうと、ジュカは研究室から逃げた。

「待てこのぉへらずぐちがぁ~~~!!」

 ジュカ猫は王子を追い掛けて引っ掻き大げんかに発展した。
 グレイはその様子を今度は止めずに見て呆れたが、ホッともした。

 王子の願い。

 同じ過ちをくり返さないために、魔法を使えるようなるのはまだまだ魔法を操れるようになるのは当分先のお話になりそうでですが、ジュダ王子夢は一歩ずつ進むのでした。

「あ、今度は猫の耳だけ残っちゃった」
「かわいくていいんじゃないですか?まぁ変態がつきますが」

「おまえ等・・・我で遊んでいるのではあるまいな・・・?」

★終わり★

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