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佐井花烏月(さいかうづき)
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職業:
一応漫画家?
趣味:
漫画を描く事
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佐井花烏月(さいかうづき)ともうします。
ここのブログでは
イラスト付童話や小説を制作していこうと思ってます。
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2014/06/09 (Mon)
葛葉姫鬼譚
3.犬神の呪詛
「生き埋め!?犬を?」
「そう、生き埋めにして殺す…殺されたその恨みを呪詛に変えて、人をのろい殺す呪詛だよ」
「でも、庶民を呪ってどうするんだ?ふつうは貴族とか狙うだうもんだろう?」
頼光は貴族がよく勢力争いの為にそう言う力を持つ者に頼み呪うのだと思っている。
「貴族を呪う者も多いが、個人的な恨みを持つ者もいる。それに、どうしょうもないから、近くのもの…関係ないものを小さき者を呪うとかね」
眉を潜めて苦笑した。
それは良くあることだった、貴族は贅沢していて、下のもの苦労もしらずに、のうのうとして贅沢をしいている。
同じ病にかかっても、貴族は治せる薬が手にはいっても、庶民は手に入らず死ぬしかない。
羨んで憎んで……どうしようもないことが多すぎて、自分より小さなモノに八つ当たりしたくなる…
なんだか、ついさっき、子犬のコーエーにしたような、それよりもっと、どうしようもない気分になるから小さきモノにあたってしまう…
「そうなのよ!!原因は多分……」
葛葉はハッとして気がついた。
「なにか分かったのか?」
「うん…原因だけ……じゃ…意味ないんだけど」
葛葉は複雑な表情をして俯いて考える。
「それだけでも、手がかりは見つかると思うよ。」
にっこり微笑んで葛葉の頭をなでる。
応援しているよというように光栄に頭を撫なでられて、葛葉は照れて表情をやわらげた。
けれど、式紙の光栄は顔色をかえたと思うと、
「あ!晴明様!」
といい、紙片になって姿は消えてしまった。
「この忙しい時にサボるとは……」
晴明は光栄の頭をこついた。
毎日毎日宮中行事の準備で忙しいときに光栄はひとり柱の影で術をつかって、葛葉と話していたとろを晴明に見つかった。
「すみません、晴明様」
にこにこと幸せそうな光栄を、晴明は、ふぅとため息をついて、手にしていた新たな書類を光栄に渡した。
「犬神の話をしていたようだが?」
「はい、葛葉ちゃんたちが追っている呪者の手がかりがわかったので、その話をしました」
犬神のヒントをつかめば、事件解決は進展するはずだ。
忙しくて葛葉に直接会えないけれヒントを与えられた事に喜びを光栄は感じている。
その事で表情が緩んでいる光栄とは逆に晴明は無表情で考え事をしている。
「その犬神欲しいな……」
晴明は少しだまっていたが不意につぶやいた。
「は?誰かのろい殺したい相手でもいるんですか?」
「いや……そうじゃないんだが…探している愛しきモノが見つかるかも知れないとね」
ああ……と光栄は心の中でその意味を納得した。
愛しき者とはもう一人の晴明の子供。
葛葉と同じ時をして生まれた子供。
生まれたと同時に何ものかに攫われたのだった。
「そのような不穏な呪詛をつかわずとも、きっと見つかりますよ」
と一応慰めのことばを口にする。
「そうだな……そんなことより、葛葉ちゃんはどうして私にその札の話を聞いてくれなかったのだろう……」
はぁ…と本当に悲しそうにため息をついた。
「まったく……晴明さまは、親ばかなんですから」
そんな晴明の親としての寂しそうな様子を見て、つい言葉にでた。
その光栄の言葉に晴明はわざと、光栄に足をかけてころばした。
油断していた光栄の手元から書類が舞う。
「ひ、ひどいです!晴明様!」
フンと鼻で笑い、晴明は陰陽寮にさっさとはいっていった。
「生き埋め!?犬を?」
「そう、生き埋めにして殺す…殺されたその恨みを呪詛に変えて、人をのろい殺す呪詛だよ」
「でも、庶民を呪ってどうするんだ?ふつうは貴族とか狙うだうもんだろう?」
頼光は貴族がよく勢力争いの為にそう言う力を持つ者に頼み呪うのだと思っている。
「貴族を呪う者も多いが、個人的な恨みを持つ者もいる。それに、どうしょうもないから、近くのもの…関係ないものを小さき者を呪うとかね」
眉を潜めて苦笑した。
それは良くあることだった、貴族は贅沢していて、下のもの苦労もしらずに、のうのうとして贅沢をしいている。
同じ病にかかっても、貴族は治せる薬が手にはいっても、庶民は手に入らず死ぬしかない。
羨んで憎んで……どうしようもないことが多すぎて、自分より小さなモノに八つ当たりしたくなる…
なんだか、ついさっき、子犬のコーエーにしたような、それよりもっと、どうしようもない気分になるから小さきモノにあたってしまう…
「そうなのよ!!原因は多分……」
葛葉はハッとして気がついた。
「なにか分かったのか?」
「うん…原因だけ……じゃ…意味ないんだけど」
葛葉は複雑な表情をして俯いて考える。
「それだけでも、手がかりは見つかると思うよ。」
にっこり微笑んで葛葉の頭をなでる。
応援しているよというように光栄に頭を撫なでられて、葛葉は照れて表情をやわらげた。
けれど、式紙の光栄は顔色をかえたと思うと、
「あ!晴明様!」
といい、紙片になって姿は消えてしまった。
「この忙しい時にサボるとは……」
晴明は光栄の頭をこついた。
毎日毎日宮中行事の準備で忙しいときに光栄はひとり柱の影で術をつかって、葛葉と話していたとろを晴明に見つかった。
「すみません、晴明様」
にこにこと幸せそうな光栄を、晴明は、ふぅとため息をついて、手にしていた新たな書類を光栄に渡した。
「犬神の話をしていたようだが?」
「はい、葛葉ちゃんたちが追っている呪者の手がかりがわかったので、その話をしました」
犬神のヒントをつかめば、事件解決は進展するはずだ。
忙しくて葛葉に直接会えないけれヒントを与えられた事に喜びを光栄は感じている。
その事で表情が緩んでいる光栄とは逆に晴明は無表情で考え事をしている。
「その犬神欲しいな……」
晴明は少しだまっていたが不意につぶやいた。
「は?誰かのろい殺したい相手でもいるんですか?」
「いや……そうじゃないんだが…探している愛しきモノが見つかるかも知れないとね」
ああ……と光栄は心の中でその意味を納得した。
愛しき者とはもう一人の晴明の子供。
葛葉と同じ時をして生まれた子供。
生まれたと同時に何ものかに攫われたのだった。
「そのような不穏な呪詛をつかわずとも、きっと見つかりますよ」
と一応慰めのことばを口にする。
「そうだな……そんなことより、葛葉ちゃんはどうして私にその札の話を聞いてくれなかったのだろう……」
はぁ…と本当に悲しそうにため息をついた。
「まったく……晴明さまは、親ばかなんですから」
そんな晴明の親としての寂しそうな様子を見て、つい言葉にでた。
その光栄の言葉に晴明はわざと、光栄に足をかけてころばした。
油断していた光栄の手元から書類が舞う。
「ひ、ひどいです!晴明様!」
フンと鼻で笑い、晴明は陰陽寮にさっさとはいっていった。
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