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佐井花烏月(さいかうづき)
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女性
職業:
一応漫画家?
趣味:
漫画を描く事
自己紹介:
佐井花烏月(さいかうづき)ともうします。
ここのブログでは
イラスト付童話や小説を制作していこうと思ってます。
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2014/01/01 (Wed)
葛葉姫鬼譚
鬼現る!いざ鬼退治!
鬼女は完全に姫に離れたわけでははく、足もとが姫の背に根付いている感じだ。
「これを切ればいいのか?」
鬼の足下を頼光は指さす。
「ええ」
頼光は鬼切丸を水平に振りサパッと鬼の足を姫から切り離した。
斬られた途端、鬼は結界の中を勢いよく回り始め、突風のようなモノが結界の外にも伝わってくる。
風を起こして結界を壊そうとしているようだ。
葛葉はその激しく外にまで伝わってくる結界の姫は無事かと見ると風に巻き込まれることもなく横たわっている。
何かの力に守られている…
「なぁ!こんなモノさっさとやっつけた方がいいんじゃないか?」
結界の近くにいる頼光は強風に煽られないように踏ん張りながらいう。
「それもそうだけど、すぐにやっつけなくてもいいわ!」
「中にいる姫が危ないじゃないか!」
「姫は大丈夫みたいよ…それより…」
父の言葉が心に引っ掛かる。
「父様がいったのその鬼の立場に立ってみると、あまりのも無念だと思わないかって…だから聞きたいの!聞いてあげて成仏するならそれにこしたことはないでしょ?」
と父の言い付けを守ろうとする葛葉。
そして、結界で暴れ回っているものに声をかける。
「どうして恨んでいるのか、どうして姫に取り付いたのか教えて!」
葛葉は鬼に問う。
鬼は動きを止めずに答えた。
「ワレラト同ジ気持チ…思イ…仲間ダカラダ……コノ女は私達自信…同ジ者…」
「同じって何が?何が同じなの!」
「悲シミガ同ジ…同ジ念…男ヲ怨ム念……ハリマの男ガ…憎イ…」
グルグルと回り続ける。その声も濁った声音。
「播磨ねぇ…」
と光栄は呟いた。
なにか思い当たることがあるといった口調。
「光栄様なにかあるの?」
「まぁね…」
そういうことか……
と口の中でつぶやいて、葛葉の瞳を見る。
葛葉が心に引っ掛かってることを言う。
「それよりも、晴明様が言ったことはごもっともだけどね。
無念なのは死んだ者がいう台詞だ」
葛葉は首をかしげる。光栄の言葉がすぐに理解できない。
「この鬼は死んでいない鬼だから話を聞いても仕方ないと思うよ」
「死んでない?ってどういう意味?」
「正確にいえば、思い…人の心の吐き出した念の固まり。
霊に近いがそうでもない。言霊だ。京の都の中を巡る念」
葛葉はわけが分からなかった。
だが、京の都は守護された結界の都。
父が施した結界のようにグルグルと巡り外には出られずにいるのと同じということか?
その間に同じ思いや、念を吸い取って、鬼になっていく。
それが、この鬼なのだと思い当たった。
「話を聞いても無駄ってことはやっつけてもいいてことだな!?」
「そうだ。頼光君、好きなだけ、やっつけてもいいよ。」
「おお!やってやるぜ!」
刀を結界の幣紙に当たらないように垂平に構える。
そして、回っていた鬼の念が刀に当たり真っ二つになる。
が、消えない。
ずっと構えたままで、鬼は何体も分裂していきキリがない。
腕が疲れてきた頼光は、光栄に訪ねる。
「いつまでやってれば…いいんだ?」
「好きなだけやっつけていいよ。でもいつまでやってもキリがないけどね」
炎の光栄はニコニコ穏やかなまま答えた。
光栄さま、もしかして頼光で遊んでる?
と、こんなときでも余裕な光栄様はさすがだと葛葉は素直に感心する。
「光栄貴様~~~~~!」
頼光も遊ばれていると気付き怒りが湧いてきて頼光は刀を勢いよくおろしたが、下ろしたところが悪かった。
「あ!結界が!なんて事するのよ頼光!」
縄が切れてしまい結界が解けた。
「憎イ! 憎イ! 憎イ! 男タチガ!!」
突風が洞くつの中を吹き抜けて聞く時の音と同じような音と共に念鬼は勢いよく結界から出ていき、部屋の中で暴れまくる。
「道具トシテシカ見テイナイ男ガ!苦シメル男タチガァァ!」
鬼切丸でバラバラになった念はまた一つになり葛葉に襲い掛かる。
呪を唱えようとしたが、念鬼のほうが早かった。
葛葉めがけて突進してくるのを頼光の鬼切り丸が閃き念を切る。
だが、斬っても斬っても消えない。
増えるだけだ。
鬼は葛葉を狙っていたが、頼光の方に標的を変えた。
「オ前モ!大人ニナッタラ私達ノヨウナ者ヲ増ヤス男ニナル!」
「俺はならん!!」
正直に応えバサリと切る。
二つになった念鬼は葛葉と頼光に同じに襲い掛かる。
頼光は葛葉を守るために自分が傷を負う覚悟で前に立ち鬼念を斬る。
葛葉も自分の周りに結界を張るのに手一杯になる。
切れば切るほど増えていき、二人を回り囲った。
やがて、念鬼は一人に標的をしぼる。
「私タチノヨウナ者ヲ増ヤサナイ為ニモ、オ前ヲ殺シテヤル!」
一気に頼光に押し寄せる。さすがの頼光も防ぎきれない!
葛葉は護身の呪をかけた光りの壁も耐えられそうにない!
護身の呪の結界にヒビが入り、崩れた。
「散妖伏邪急急如律令、逐怪!!」
炎の光栄の呪文が念を消した。
炎は鬼と同じ気の持ち主。
鬼にとって生身の生を感じない炎を見のがしていた。
二人が囲まれているすきに式には耐えられない程の退魔の呪文を唱えて二人を助け、鬼も消した。
「ワレラハ…コノオモイハ消エヌ…永遠ニ……」
念はバラバラに塵とかした。
「一件落着だね」
と光栄は吐息を吐く。
「光栄様凄い!一発でやっつけちゃうなんて!」
「それほどでもないよ」
「こいつ今まで高みの見物してただけじゃないか! さっさと消せるんだったらけせよ!」
「呪文を唱える時間稼ぎが欲しかったんだ。頼光君が時間と念の気を引いていたおかげだよ。」
そんな風にいわれると怒る気が少し和らぐ。
「ま、とりあえず。助けてくれてありがとな」
そんな二人をみた葛葉は微笑んだ。
「…ん……?」
姫が気がついた。
「姫様!」
今まで隠れていた老女房が姫のもとに駆け寄る。
「姫様が気付かれた!姫さま!姫様」
「ここは……私は何を……?」
葛葉も姫のもとに行き。
まだ微かに残っといる障気を払ってやる。
「今まで鬼に憑かれていたのです。鬼に憑かれる心当たりが姫にありますか?」
念鬼は姫と同じ気持ちだから取り憑いたと言った。
だから聞きたかった。
姫は宮家の姫。
捨てたり捨てられたりされるような身分ではない。
それなのに、念鬼に憑かれたのだ。
そこが不思議に思った。
「心当たり……?」
「男に捨てられたりとか…裏切られたり…」
姫は首をふる。
だが、思い当たることはある様子で、悲しい表情を葛葉に向けた。
「愛しい人が、遠くへ行ってしまったの…殺されてしまったの…それで鬼に憑かれて
しまったの…」
姫の目から涙が溢れだし嗚咽しはじめた。
とても悲しいく辛いことを急に思い出したせいだ。
「詳しい話は私が…」
姫の背を優しく摩りながら、姫の代わりに老女房が語り出す。
「これを切ればいいのか?」
鬼の足下を頼光は指さす。
「ええ」
頼光は鬼切丸を水平に振りサパッと鬼の足を姫から切り離した。
斬られた途端、鬼は結界の中を勢いよく回り始め、突風のようなモノが結界の外にも伝わってくる。
風を起こして結界を壊そうとしているようだ。
葛葉はその激しく外にまで伝わってくる結界の姫は無事かと見ると風に巻き込まれることもなく横たわっている。
何かの力に守られている…
「なぁ!こんなモノさっさとやっつけた方がいいんじゃないか?」
結界の近くにいる頼光は強風に煽られないように踏ん張りながらいう。
「それもそうだけど、すぐにやっつけなくてもいいわ!」
「中にいる姫が危ないじゃないか!」
「姫は大丈夫みたいよ…それより…」
父の言葉が心に引っ掛かる。
「父様がいったのその鬼の立場に立ってみると、あまりのも無念だと思わないかって…だから聞きたいの!聞いてあげて成仏するならそれにこしたことはないでしょ?」
と父の言い付けを守ろうとする葛葉。
そして、結界で暴れ回っているものに声をかける。
「どうして恨んでいるのか、どうして姫に取り付いたのか教えて!」
葛葉は鬼に問う。
鬼は動きを止めずに答えた。
「ワレラト同ジ気持チ…思イ…仲間ダカラダ……コノ女は私達自信…同ジ者…」
「同じって何が?何が同じなの!」
「悲シミガ同ジ…同ジ念…男ヲ怨ム念……ハリマの男ガ…憎イ…」
グルグルと回り続ける。その声も濁った声音。
「播磨ねぇ…」
と光栄は呟いた。
なにか思い当たることがあるといった口調。
「光栄様なにかあるの?」
「まぁね…」
そういうことか……
と口の中でつぶやいて、葛葉の瞳を見る。
葛葉が心に引っ掛かってることを言う。
「それよりも、晴明様が言ったことはごもっともだけどね。
無念なのは死んだ者がいう台詞だ」
葛葉は首をかしげる。光栄の言葉がすぐに理解できない。
「この鬼は死んでいない鬼だから話を聞いても仕方ないと思うよ」
「死んでない?ってどういう意味?」
「正確にいえば、思い…人の心の吐き出した念の固まり。
霊に近いがそうでもない。言霊だ。京の都の中を巡る念」
葛葉はわけが分からなかった。
だが、京の都は守護された結界の都。
父が施した結界のようにグルグルと巡り外には出られずにいるのと同じということか?
その間に同じ思いや、念を吸い取って、鬼になっていく。
それが、この鬼なのだと思い当たった。
「話を聞いても無駄ってことはやっつけてもいいてことだな!?」
「そうだ。頼光君、好きなだけ、やっつけてもいいよ。」
「おお!やってやるぜ!」
刀を結界の幣紙に当たらないように垂平に構える。
そして、回っていた鬼の念が刀に当たり真っ二つになる。
が、消えない。
ずっと構えたままで、鬼は何体も分裂していきキリがない。
腕が疲れてきた頼光は、光栄に訪ねる。
「いつまでやってれば…いいんだ?」
「好きなだけやっつけていいよ。でもいつまでやってもキリがないけどね」
炎の光栄はニコニコ穏やかなまま答えた。
光栄さま、もしかして頼光で遊んでる?
と、こんなときでも余裕な光栄様はさすがだと葛葉は素直に感心する。
「光栄貴様~~~~~!」
頼光も遊ばれていると気付き怒りが湧いてきて頼光は刀を勢いよくおろしたが、下ろしたところが悪かった。
「あ!結界が!なんて事するのよ頼光!」
縄が切れてしまい結界が解けた。
「憎イ! 憎イ! 憎イ! 男タチガ!!」
突風が洞くつの中を吹き抜けて聞く時の音と同じような音と共に念鬼は勢いよく結界から出ていき、部屋の中で暴れまくる。
「道具トシテシカ見テイナイ男ガ!苦シメル男タチガァァ!」
鬼切丸でバラバラになった念はまた一つになり葛葉に襲い掛かる。
呪を唱えようとしたが、念鬼のほうが早かった。
葛葉めがけて突進してくるのを頼光の鬼切り丸が閃き念を切る。
だが、斬っても斬っても消えない。
増えるだけだ。
鬼は葛葉を狙っていたが、頼光の方に標的を変えた。
「オ前モ!大人ニナッタラ私達ノヨウナ者ヲ増ヤス男ニナル!」
「俺はならん!!」
正直に応えバサリと切る。
二つになった念鬼は葛葉と頼光に同じに襲い掛かる。
頼光は葛葉を守るために自分が傷を負う覚悟で前に立ち鬼念を斬る。
葛葉も自分の周りに結界を張るのに手一杯になる。
切れば切るほど増えていき、二人を回り囲った。
やがて、念鬼は一人に標的をしぼる。
「私タチノヨウナ者ヲ増ヤサナイ為ニモ、オ前ヲ殺シテヤル!」
一気に頼光に押し寄せる。さすがの頼光も防ぎきれない!
葛葉は護身の呪をかけた光りの壁も耐えられそうにない!
護身の呪の結界にヒビが入り、崩れた。
「散妖伏邪急急如律令、逐怪!!」
炎の光栄の呪文が念を消した。
炎は鬼と同じ気の持ち主。
鬼にとって生身の生を感じない炎を見のがしていた。
二人が囲まれているすきに式には耐えられない程の退魔の呪文を唱えて二人を助け、鬼も消した。
「ワレラハ…コノオモイハ消エヌ…永遠ニ……」
念はバラバラに塵とかした。
「一件落着だね」
と光栄は吐息を吐く。
「光栄様凄い!一発でやっつけちゃうなんて!」
「それほどでもないよ」
「こいつ今まで高みの見物してただけじゃないか! さっさと消せるんだったらけせよ!」
「呪文を唱える時間稼ぎが欲しかったんだ。頼光君が時間と念の気を引いていたおかげだよ。」
そんな風にいわれると怒る気が少し和らぐ。
「ま、とりあえず。助けてくれてありがとな」
そんな二人をみた葛葉は微笑んだ。
「…ん……?」
姫が気がついた。
「姫様!」
今まで隠れていた老女房が姫のもとに駆け寄る。
「姫様が気付かれた!姫さま!姫様」
「ここは……私は何を……?」
葛葉も姫のもとに行き。
まだ微かに残っといる障気を払ってやる。
「今まで鬼に憑かれていたのです。鬼に憑かれる心当たりが姫にありますか?」
念鬼は姫と同じ気持ちだから取り憑いたと言った。
だから聞きたかった。
姫は宮家の姫。
捨てたり捨てられたりされるような身分ではない。
それなのに、念鬼に憑かれたのだ。
そこが不思議に思った。
「心当たり……?」
「男に捨てられたりとか…裏切られたり…」
姫は首をふる。
だが、思い当たることはある様子で、悲しい表情を葛葉に向けた。
「愛しい人が、遠くへ行ってしまったの…殺されてしまったの…それで鬼に憑かれて
しまったの…」
姫の目から涙が溢れだし嗚咽しはじめた。
とても悲しいく辛いことを急に思い出したせいだ。
「詳しい話は私が…」
姫の背を優しく摩りながら、姫の代わりに老女房が語り出す。
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