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佐井花烏月(さいかうづき)
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性別:
女性
職業:
一応漫画家?
趣味:
漫画を描く事
自己紹介:
佐井花烏月(さいかうづき)ともうします。
ここのブログでは
イラスト付童話や小説を制作していこうと思ってます。
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2013/12/15 (Sun)
葛葉姫鬼譚
初仕事の緊張の朝
翌朝、晴明と光栄は、式神を通して遠い土地から話していた。
話す様子は電話みたいな感じで、自分が喋ったことをそのまま式神がその人物の声で言葉をとおす。
晴明がことの次第を光栄に詳しく説明した。
「そう言うことだからよろしく頼むぞ」
「はい分かりました。でも、葛葉一人で本体の方をやらせて、平気でしょうか?」
「それは大丈夫だ。頼光君も手伝ってくれるよ」
「なお、心配なのですが…」
光栄は声を低くして心配そうに言った。
「まあ、いつでも式神を通して連絡できるから助けてやってくれ。……ってそろそろ出仕しないと遅刻をしてしまう…ではな…光栄」
「あ、ちょっと!晴明様まだお聞きしたいことが!」
一方的に晴明は連絡を途絶えた。
「切られちゃったよ…まだ聞きたいことがあったのに……」
「なんか…その台詞、平安じゃないぞ…」
自分の意識に戻った氷がいった。
「そうか?」
「うん」
と氷に言われて、光栄は顔をかきながら、照れた。
光栄は顎に指を当てて困ったことをつぶやく。
「連絡だけじゃ…葛葉を助けられないよな…いくら何でも…」
晴明はいそいでいて、肝心なことを忘れていたようだ。
だが、氷がその点は氷がフォローする。
「それは、大丈夫だ。オレ達を通して魂を乗り移らせればいいことだ。そうすれば、炎になって光栄は葛葉たちを助けられる。」
その言葉に光栄は驚きと感嘆の息をもらした。
「へぇ~さすがは安倍晴明様の式神だ」
「だけど、あんまり術とか使われるとオレ達疲れてしまうから…って、光栄!」
光栄はその言葉は聞かずにテキパキと祭壇の用意をした。
鼻歌まじりで…その鼻歌は…かずかに、葛葉の名前の音が含まれていた…
「こいつって………」
氷は白い目で光栄眺めていた…
「あれ~?父様は~?」
葛葉は寝坊け眼で、父を呼ぶ。
興奮して眠れなかったため、寝るの遅れ、起きるのも遅れた。
そのため、父はいなく、光栄と連絡を取るところにも立ち会えなかった。
単衣の姿をした葛葉は炎に着替えを頼みながら、今日の仕事内容を炎から聞く。
それは宮家の邸にいき、鬼を払うこと。
昨日、父が結界を張ってあるので後は鬼を引き出し、退治をする。
だけど、昨日父のいった言葉。
『やっつけちゃえばいいとか、退治してしまうのは簡単だけど、その鬼の立場に立っ
てみると、あまりのも無念すぎると思わないかい?』
その言葉を理解はするがどうその無念を思ってあげればいいんだろう?
と考える。
……思うだけいいのだろうか?
その無念をはらすなら望みのまま動かさせればいいことだ。
だけど…それは、人々が困ること。
それを止めるのが父や葛葉がやろうとしていることなのに…
「本当に私できるのかなぁ…不安になって来た…」
やっぱ父様がやった方がいいんじゃないかな…と自信がなくなってきた。
そんな葛葉を見て炎は慰める。
「葛葉ちゃんの手に負えないものなら晴明様がと?くに仕事を終えているよ。
だから大丈夫。光栄さまも手伝ってくれるしそれに…」
「俺様もいる!」
少年の声がどこからか叫んだ。
「う、わああぁ!」
中庭の木から少年が落ちた。
「頼光!」
左頬に紅葉のように赤い平手の後をつけた少年が葛葉のもとにかけよる。
「どうして、邸にいるのよ!」
というか、また塀をよじ登ってきたんだろうな……と思いながらいつもの台詞をいう。
「君の父上さまに頼まれたからさっ!
俺って信頼されているな~はっはっは!」
自信たっぷりで、胸を張り言う。
しかも、君とわざというところが臭い台詞っぽく葛葉はうんざりとした。
「光栄様も頼まれてるんだけど?」
うっと頼光は言葉につまった。
だけど気を取り直す。
「播磨にいるんじゃ何もできないじゃないか!」
「頼光だって何もできないじゃないの!」
確かに、遠くにいちゃ何もできないと自分でも思ったが、他人にいわれると腹が立 つので言い返し冷たいめで頼光を見下ろす。
だが、頼光はめげなかった。
それどころか自嘲の笑みをした。
腰につけていた自分の背よりは頭一つ半くらいの低い刀剣を葛葉に見せた。
「なにそれ?飾り刀?キラキラした石が多いのねそんなんで何ができるというのよ」
刀には北斗七星の形をした紋章に宝石が星の位置にうめてある、豪奢な刀だった。
星の色は、赤、青、黄、緑、紫、黒、白の小さな宝石だ。
けれど、飾り刀はしょせん飾りであるが、その刀には異様な力の気配がした。
「これは、退魔の太刀で『鬼切丸』っていうんだ。」
「鬼切丸って頼光の父様の刀じゃない!勝手に持ち出してきたの?」
「いいや!晴明さまから頼んでくれたらしくて今日一日貸してやるといって預かってきた」
頼光はニコニコしている。
なかなか触らせてもらえない神剣をかしてもらい、それを使えるのもうれしいのだろう。
鬼切丸を葛葉も頼光から貸してもらい持ってみる。
この刀はとても重かった。
先程木から落ちたのはこの刀の重さゆえバランスを崩したせいだろう。
それを、頼光は軽々と持つところを見ると初めて感心した。
頼光も剣術は何度か見せてもらって信頼はある。
ちょっと自信を失いかけた葛葉でも頼光がそばにいてくれると少し頼もしいかなと思った。
そんな、葛葉を頼光はここぞとばかりに格好の良い台詞を考え言う。
「この刀で葛葉…お前を守ってやる…命にかえても…」
ふ…決まった!
これで葛葉は自分に惚れると思ったが、
「ねぇ? 炎、車の用意はできてる? 札は? 」
「はい全て整えてあるよ」
「じゃ、行こう、炎」
頼光をまるっきり無視して牛車の方へ向かうため渡殿を通っていた。
「ちょっと、まてよ~、待ってくれよ~!」
頼光は急いで葛葉を追った。
話す様子は電話みたいな感じで、自分が喋ったことをそのまま式神がその人物の声で言葉をとおす。
晴明がことの次第を光栄に詳しく説明した。
「そう言うことだからよろしく頼むぞ」
「はい分かりました。でも、葛葉一人で本体の方をやらせて、平気でしょうか?」
「それは大丈夫だ。頼光君も手伝ってくれるよ」
「なお、心配なのですが…」
光栄は声を低くして心配そうに言った。
「まあ、いつでも式神を通して連絡できるから助けてやってくれ。……ってそろそろ出仕しないと遅刻をしてしまう…ではな…光栄」
「あ、ちょっと!晴明様まだお聞きしたいことが!」
一方的に晴明は連絡を途絶えた。
「切られちゃったよ…まだ聞きたいことがあったのに……」
「なんか…その台詞、平安じゃないぞ…」
自分の意識に戻った氷がいった。
「そうか?」
「うん」
と氷に言われて、光栄は顔をかきながら、照れた。
光栄は顎に指を当てて困ったことをつぶやく。
「連絡だけじゃ…葛葉を助けられないよな…いくら何でも…」
晴明はいそいでいて、肝心なことを忘れていたようだ。
だが、氷がその点は氷がフォローする。
「それは、大丈夫だ。オレ達を通して魂を乗り移らせればいいことだ。そうすれば、炎になって光栄は葛葉たちを助けられる。」
その言葉に光栄は驚きと感嘆の息をもらした。
「へぇ~さすがは安倍晴明様の式神だ」
「だけど、あんまり術とか使われるとオレ達疲れてしまうから…って、光栄!」
光栄はその言葉は聞かずにテキパキと祭壇の用意をした。
鼻歌まじりで…その鼻歌は…かずかに、葛葉の名前の音が含まれていた…
「こいつって………」
氷は白い目で光栄眺めていた…
「あれ~?父様は~?」
葛葉は寝坊け眼で、父を呼ぶ。
興奮して眠れなかったため、寝るの遅れ、起きるのも遅れた。
そのため、父はいなく、光栄と連絡を取るところにも立ち会えなかった。
単衣の姿をした葛葉は炎に着替えを頼みながら、今日の仕事内容を炎から聞く。
それは宮家の邸にいき、鬼を払うこと。
昨日、父が結界を張ってあるので後は鬼を引き出し、退治をする。
だけど、昨日父のいった言葉。
『やっつけちゃえばいいとか、退治してしまうのは簡単だけど、その鬼の立場に立っ
てみると、あまりのも無念すぎると思わないかい?』
その言葉を理解はするがどうその無念を思ってあげればいいんだろう?
と考える。
……思うだけいいのだろうか?
その無念をはらすなら望みのまま動かさせればいいことだ。
だけど…それは、人々が困ること。
それを止めるのが父や葛葉がやろうとしていることなのに…
「本当に私できるのかなぁ…不安になって来た…」
やっぱ父様がやった方がいいんじゃないかな…と自信がなくなってきた。
そんな葛葉を見て炎は慰める。
「葛葉ちゃんの手に負えないものなら晴明様がと?くに仕事を終えているよ。
だから大丈夫。光栄さまも手伝ってくれるしそれに…」
「俺様もいる!」
少年の声がどこからか叫んだ。
「う、わああぁ!」
中庭の木から少年が落ちた。
「頼光!」
左頬に紅葉のように赤い平手の後をつけた少年が葛葉のもとにかけよる。
「どうして、邸にいるのよ!」
というか、また塀をよじ登ってきたんだろうな……と思いながらいつもの台詞をいう。
「君の父上さまに頼まれたからさっ!
俺って信頼されているな~はっはっは!」
自信たっぷりで、胸を張り言う。
しかも、君とわざというところが臭い台詞っぽく葛葉はうんざりとした。
「光栄様も頼まれてるんだけど?」
うっと頼光は言葉につまった。
だけど気を取り直す。
「播磨にいるんじゃ何もできないじゃないか!」
「頼光だって何もできないじゃないの!」
確かに、遠くにいちゃ何もできないと自分でも思ったが、他人にいわれると腹が立 つので言い返し冷たいめで頼光を見下ろす。
だが、頼光はめげなかった。
それどころか自嘲の笑みをした。
腰につけていた自分の背よりは頭一つ半くらいの低い刀剣を葛葉に見せた。
「なにそれ?飾り刀?キラキラした石が多いのねそんなんで何ができるというのよ」
刀には北斗七星の形をした紋章に宝石が星の位置にうめてある、豪奢な刀だった。
星の色は、赤、青、黄、緑、紫、黒、白の小さな宝石だ。
けれど、飾り刀はしょせん飾りであるが、その刀には異様な力の気配がした。
「これは、退魔の太刀で『鬼切丸』っていうんだ。」
「鬼切丸って頼光の父様の刀じゃない!勝手に持ち出してきたの?」
「いいや!晴明さまから頼んでくれたらしくて今日一日貸してやるといって預かってきた」
頼光はニコニコしている。
なかなか触らせてもらえない神剣をかしてもらい、それを使えるのもうれしいのだろう。
鬼切丸を葛葉も頼光から貸してもらい持ってみる。
この刀はとても重かった。
先程木から落ちたのはこの刀の重さゆえバランスを崩したせいだろう。
それを、頼光は軽々と持つところを見ると初めて感心した。
頼光も剣術は何度か見せてもらって信頼はある。
ちょっと自信を失いかけた葛葉でも頼光がそばにいてくれると少し頼もしいかなと思った。
そんな、葛葉を頼光はここぞとばかりに格好の良い台詞を考え言う。
「この刀で葛葉…お前を守ってやる…命にかえても…」
ふ…決まった!
これで葛葉は自分に惚れると思ったが、
「ねぇ? 炎、車の用意はできてる? 札は? 」
「はい全て整えてあるよ」
「じゃ、行こう、炎」
頼光をまるっきり無視して牛車の方へ向かうため渡殿を通っていた。
「ちょっと、まてよ~、待ってくれよ~!」
頼光は急いで葛葉を追った。
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