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佐井花烏月(さいかうづき)
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女性
職業:
一応漫画家?
趣味:
漫画を描く事
自己紹介:
佐井花烏月(さいかうづき)ともうします。
ここのブログでは
イラスト付童話や小説を制作していこうと思ってます。
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2012/09/21 (Fri)
すずにひもシリーズ
真一郎さんはテーブルに肘をつき組んだ手に顎を載せて私たちを見た後、にっこりと微笑む。
「実は俺はらはらしてたんだ。このまま二人の恋仲が切れちゃうのかなってさ」
「え…?どういうことですか?」
カイトは首をかしげる。
私は神妙にうなずいてしまった。
たしかに、危機だった。すれ違い生活はテレビでやってたように心がつながらない不安が不満につながって別れてしまうんだなってしみじみ思った。
「だって、カイトくん。仕事してお金もらえて自分の好きなもの買えるってうれしかっただろう?」
「は、はい。でも・・・・」
たしかに家に入れてもらうもの以外のお金はカイトのお小遣いアップにもなったけれど、実際は。
僕の場合はフライパンとか鍋とかすずさんにご飯を喜んでもらえる道具ばっかかってたから・・・」
「え・・・?そうなの?」
真一郎さんは目を丸くする。
その反対にカイトは真面目にうなづいて、微笑む。
「今回の仕事の目標はすずさんを安心させることであって自分にお金を使うなんて考えてなかった」
「ふ、いいこだねぇ…」
真一郎さんはしみじみと半分あきれと半分関心した声を出した。
私も真一郎さんと同じ感想だったけれどそんなカイトは純粋で私は愛されてるんだなーってしみじみ感じる。
「カイトくんは芯から人と思いやることを知ってるんだね。僕の心配はいらなかったってことかー・・・」
「いいえ、私は心配してもらえてうれしかったですよ。真一郎さん。実際、すれ違いを感じたのも事実だし」
真一郎さんのつてじゃなかったら、カイトはがんばって仕事続けていたと思う。
断らせることもできなかったかもしれない。
いまは週三日であとは学歴とるための勉強と家事におわれている。
多少のお小遣いはほしいし、元気な青年が毎日家の中にこもっているのももったいない。
でも、私が帰る頃には出来るだけ帰ってきてご飯を作って一緒に過ごす日々になった。
「でもお互いを思っていることは素晴らしいことだね。オレにはできなかったから少しうらやましい」
少しさみしげに真一郎さんは、どこか遠くを見つめる。
「りり子にはもっとそういう気持ちを共感したかった・・・それを君たちにも知ってもらいともおもってたんだ」
「真一郎さん・・・」
カイトには平気なことだっただろうけど私には荒療治・・・
りり子姉は真一郎さんととても仲が良かった。
ホストという職業柄いろいろ苦労したらしいけれど、それでも二人はお互いを尊重し夫婦になってかわいい双子を産んで早く逝ってしまった。
真一郎さんはもう誰とも結婚せずに、藍ちゃんと蓮くんを大切に育てるときめている。
それはりり子姉への思いでもある。
真一郎さんのもう叶わないりり子姉への思いを思うと少し切なくなった。
真一郎さんが帰った後、カイトの手をぎゅっと握る。
「すずさん?」
「あのね、お金なんて関係ない、思い合える人がいる。大切な人がいるそれだけで幸せになれるんだね」
「うん。そうだね。」
カイトもその思いを受け取ったかのように握った手に力を込める。
「カイト。好きよ」
そういうと、チュッと僕の唇にすずさんの口付けが軽く落ちる。
「す、すずさん」
うう。。。我慢できない。
自分の心の中に納めておきたい大きな愛しいという想いがすずさんを抱きしめる。
「カイト・・・くるしいっ」
「僕もくるしい・・・どうしてもすずさんが欲しい・・・」
「あなたの欲しいものってやっぱり、私なの・・・?」
すずさんが背中に腕をまわしてそう問うた。
「実は俺はらはらしてたんだ。このまま二人の恋仲が切れちゃうのかなってさ」
「え…?どういうことですか?」
カイトは首をかしげる。
私は神妙にうなずいてしまった。
たしかに、危機だった。すれ違い生活はテレビでやってたように心がつながらない不安が不満につながって別れてしまうんだなってしみじみ思った。
「だって、カイトくん。仕事してお金もらえて自分の好きなもの買えるってうれしかっただろう?」
「は、はい。でも・・・・」
たしかに家に入れてもらうもの以外のお金はカイトのお小遣いアップにもなったけれど、実際は。
僕の場合はフライパンとか鍋とかすずさんにご飯を喜んでもらえる道具ばっかかってたから・・・」
「え・・・?そうなの?」
真一郎さんは目を丸くする。
その反対にカイトは真面目にうなづいて、微笑む。
「今回の仕事の目標はすずさんを安心させることであって自分にお金を使うなんて考えてなかった」
「ふ、いいこだねぇ…」
真一郎さんはしみじみと半分あきれと半分関心した声を出した。
私も真一郎さんと同じ感想だったけれどそんなカイトは純粋で私は愛されてるんだなーってしみじみ感じる。
「カイトくんは芯から人と思いやることを知ってるんだね。僕の心配はいらなかったってことかー・・・」
「いいえ、私は心配してもらえてうれしかったですよ。真一郎さん。実際、すれ違いを感じたのも事実だし」
真一郎さんのつてじゃなかったら、カイトはがんばって仕事続けていたと思う。
断らせることもできなかったかもしれない。
いまは週三日であとは学歴とるための勉強と家事におわれている。
多少のお小遣いはほしいし、元気な青年が毎日家の中にこもっているのももったいない。
でも、私が帰る頃には出来るだけ帰ってきてご飯を作って一緒に過ごす日々になった。
「でもお互いを思っていることは素晴らしいことだね。オレにはできなかったから少しうらやましい」
少しさみしげに真一郎さんは、どこか遠くを見つめる。
「りり子にはもっとそういう気持ちを共感したかった・・・それを君たちにも知ってもらいともおもってたんだ」
「真一郎さん・・・」
カイトには平気なことだっただろうけど私には荒療治・・・
りり子姉は真一郎さんととても仲が良かった。
ホストという職業柄いろいろ苦労したらしいけれど、それでも二人はお互いを尊重し夫婦になってかわいい双子を産んで早く逝ってしまった。
真一郎さんはもう誰とも結婚せずに、藍ちゃんと蓮くんを大切に育てるときめている。
それはりり子姉への思いでもある。
真一郎さんのもう叶わないりり子姉への思いを思うと少し切なくなった。
真一郎さんが帰った後、カイトの手をぎゅっと握る。
「すずさん?」
「あのね、お金なんて関係ない、思い合える人がいる。大切な人がいるそれだけで幸せになれるんだね」
「うん。そうだね。」
カイトもその思いを受け取ったかのように握った手に力を込める。
「カイト。好きよ」
そういうと、チュッと僕の唇にすずさんの口付けが軽く落ちる。
「す、すずさん」
うう。。。我慢できない。
自分の心の中に納めておきたい大きな愛しいという想いがすずさんを抱きしめる。
「カイト・・・くるしいっ」
「僕もくるしい・・・どうしてもすずさんが欲しい・・・」
「あなたの欲しいものってやっぱり、私なの・・・?」
すずさんが背中に腕をまわしてそう問うた。
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