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ここのブログでは
イラスト付童話や小説を制作していこうと思ってます。
慎一郎さんに招待された遊園地は、大人も楽しめるエンターテイメントと人気のアトラクションがたくさんある今一番人気のデートスポットの遊園地だった。
「さすがに込んでるわね・・・・・・」
「テレビに見る以上だね」
まわりには、家族、友達、カップル、いろんな年齢層が売店や食事所、アトラクションにひしめき合う。
私はこう言うところが苦手で高校の頃の友達のつき合い以来きたことがなかった。
「ねえ、カイト・・・・・」
一回りして帰ろうかと言おうとしたけれどカイトの顔をのぞいたらなんだか瞳を輝かせて、なにやら感動しているみたいだった。
「どうしたのカイト?そんなに目を輝かせて」
「だって、こんな楽しい場所ですずさんと遊べるなんて考えてなかったから感動しちゃって・・・」
カイトの瞳は嬉しすぎてなのか瞳が潤んでいる。
「そんなに感動するほどのこと?」
「うん!ねえ。何乗る?何みる?
あ、ここのソフトクリームおいしんだって!」
カイトのはしゃぎっぷりをみてしまうと、すぐに帰ろうとは言えなくなってしまった。
「もう、カイトの好きなところならどこへでも連れてっていいわよ」
わざとらしくどこへでも連れていってというように腕を仕方なし似差し出す。
自分でもなんてひねくれた言い方なんだろうと内心反省した。
そんな私の手をカイトはぎゅっと握って、手の甲に自分の口元に持って行って
「お姫様のおおせのままに」
とキスをする。
突然のことで頭が真っ白になるけれど
周りの女子高生たちがきゃー!と騒ぎだすのと同時に顔が赤くなる。
そして女子高生や周りの私たちをふとみた人たちがにやにや笑ったりして、
あの人、悪そうなかっこの割には紳士的!
なんがギャップ萌えだよね!
と言う声も聞こえた。
「カ、カイト!」
「えへっ」
と微笑えまれたら何も言えなかった。
このいたずらっこがっ!
慎一郎さんのすずさん対策が候をそうした。
『すずさんは、いや、女性はお姫様扱いに弱い。
今日はお姫様を守る騎士になりきり作戦だよ!』
まあ、格好はどうであれ、今僕は姫を守る騎士気分でデートをがんばるんだ!
すずさんのいまの格好はほんとに女子高生みたいでかわいいし、僕は同い年気分もしくは年上な感じ不思議な感じだ。
それに・・・すずさんと初めて憧れの場所に来られたことも相まって、僕はいつもよりも心浮き立っている。
ちょうど空いているコーヒーカップの乗り物に最初にのることにした。
僕のこの格好にひいて他のアトラクションに行く人も数人いた。
「これって、この円盤をぐるぐる回すんだよね?」
「カイト乗ったことないの?」
「うん・・・女の子と乗るのもはじめてだよ」
「お、女の子・・・私のこと?」
「うん、すずさんしかいないじゃない」
すずさんは顔を赤くする。かわいい。
ちょうど、コーヒーカップのアトラクションが開始するオルゴールの音が鳴り出すと同時に、すずさんは銀の円盤のテーブルをおもいっきり回し始めた。
「わわっ!」
「カイトも一緒にまわして!」
「う、うん!」
予想以上の遠心力に体が引っ張られる感じが新鮮でおもしろい。
すずさんも、その爽快感に笑いながら回す。
僕もつられて笑いながら楽しく回した。
穏やかそうなコーヒーカップのアトラクションがとても激しいものと初めて知った。
そのあと、あまりの目の回りように降りるときに二人してして体を支えあいながら降りたことは言うまでもない。
そんな、互いの状態になぜだか笑いだしてしまう。
デートってちょっと変わったスリルがあってすずさんの意外な場面がみれたりして楽しいなぁ
すずさんもそう思ってくれればいいんだけど。